💎 すべての市場で隠れている割安株をお示しします始めましょう

欧州市場サマリー(12日)

発行済 2010-05-13 04:33

               1319GMT     11日終盤

ユーロ/ドル    1.2687 1.2653

ドル/円      93.000 92.680

ユーロ/円 118.03 117.31

              12日終値     前営業日終値

株 FT100 5383.45(+ 49.24) 5334.21

  クセトラDAX     6183.49(+145.78) 6037.71

金 現物午後値決め 1237.50 1222.50

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(6月限)  99.260 (+0.030)  0.207(0.214)

独連邦債2年物 0.576(0.588)

独連邦債10年物(6月限) 125.65 (+0.02) 2.952(2.941)

独連邦債30年物   3.754(3.756)

------------------------------------------------------------------------------

 <為替> スペインが一段と厳しい歳出削減計画を発表したことを受け、ユーロが小幅

上昇。

 欧州連合(EU)統計局が発表した第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び

率で、ユーロ圏経済が緩やかな回復に向かっていることが示されたことも後押しした。

 ただユーロ圏の財務基盤の弱い国の財政赤字削減能力に対する懸念が払しょくしきれな

いことや、財政緊縮策が欧州の経済成長に与える影響に対する懸念から、ユーロの上昇は

限定的となった。

 <株式> ロンドン株式市場は反発。英連立政権の発足を受けて投資家に安心感が広が

るなか、航空・防衛株が買われ相場を押し上げた。

 連立政権の顔ぶれや、新国防相に保守党のリアム・フォックス氏が指名されたことを好

感し、ロールスロイス、コブハム、BAEシステムズは1.7─

5.4%上昇した。

 防衛アナリストのポール・ビーバー氏は「フォックス氏は防衛に関し強硬派で、自身の

意見を通そうとするだろう」と述べた。

 連立政権が安定をもたらすとの見方を背景にアウトソーシング企業も買われた。キャピ

は4.8%、セルコは3.7%それぞれ値を上げた。

 個別銘柄ではケータリング世界最大手のコンパス・グループが5.3%急伸。

上期決算が底堅い内容となった。

 ハーグリーブズ・ランズダウンの英株式部門主任リチャード・ハンター氏は、引き続き

堅調な企業決算はここ数週間忘れられていた材料のひとつとしたうえで、連立政権の発足

で不透明感が一部払しょくされたことから、相場を支援する新たな要因が出てくる可能性

があると指摘した。

 旅行関連株も買われ、TUIトラベルが6.5%、トーマス・クック

6%とそれぞれ大幅高。11日夜、一部地域で火山灰の影響が出ていたが、欧州の空の便

は正常に戻っている。

 銀行株はまちまち。一部国有化されている銀行が売られた。トレーダーからは、新政権

が銀行の解体や課徴金の導入を計画しているとの懸念を指摘する声が聞かれた。

 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドが3.2%、ロイズ・バンキング・

グループが1.3%それぞれ下落した。一方、HSBCは0.8%高。

配当落ちとなったバークレイズも1%値を上げた。

 エネルギー株は軟調。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した統計で原

油在庫が予想を上回って増加したことを受け、米原油先物は下落した。

 BPが0.7%、ロイヤル・ダッチ・シェルが0.3%それぞれ下落し

た。

 

 欧州株式市場は反発。アリアンツやINGグループなど金融機関の

好決算が相場を支援したほか、スペインが歳出削減計画を発表したこと受け、市場心理が

改善した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は13.56ポイント(1.31%)

高の1048.56。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は33.83ポイント(1.24%)高

の2764.31。

 金融株が高い。アリアンツは3.4%高。第1・四半期純利益が3倍超となった。第1

・四半期決算が市場予想を上回ったINGも4.2%高。

 銀行株ではBNPパリバ、UBS、クレディ・スイス

バンコ・サンタンデールが0.4─1.5%高。

 個別銘柄ではドイツテレコムが2.9%高。第1・四半期決算はおおむね予

想と一致し、通年見通しを維持した。

 スペインのサパテロ首相は同日、財政健全化に向け、公務員の賃金を今年5%カットし、

公共投資を60億ユーロ削減する方針を示した。これにより、今年の財政赤字は国内総生

産(GDP)比9.3%、来年は同6%に低下する見通し。昨年は同11.2%だった。

 この日発表のユーロ圏指標は強弱まちまちとなった。

 第1・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び率速報値は前期比プラス0.2%、

前年比プラス0.5%と、予想と一致。ユーロ圏経済が緩やかな回復に向かっていること

が明らかになった。

 一方、3月のユーロ圏の鉱工業生産は、前年同月比6.9%増と、市場予想を上回った。

 英国立統計局(ONS)が発表した4月の英失業率は予想以上に減少したものの、

ILO方式では1994年以来の高水準となった。

 

 <ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)による国債買い入れが引き続き支援し、ユ

ーロ圏周辺国の国債利回りが低下した。スペインの緊縮財政措置を受けリスク許容度が高

まった。

 ノルディア(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、ニルス・フロム氏は「市場は緊急

支援措置への信頼を取り戻しており、欧州中央銀行(ECB)が積極性を増すなか市場に

大口の買い手がある」と述べた。

 債券ディーラーによると、ユーロ圏の中央銀行はポルトガル、アイルランド、ギリシャ

国債に買いを入れているもよう。

 スペインは財政赤字削減に向けた取り組みとして、追加の緊縮財政措置を発表した。こ

れを受けて独連邦債先物は一時下落し、欧州のFTSEユーロファースト300種指数

<.FTEU3>は上昇した。

 独連邦債先物は前日清算値から4ティック高の125.67。

 独連邦債10年物利回りは横ばいの2.948%。同2年物利回

は2ベーシスポイント(bp)低下の0.575%となった。

 2・10年債の利回り格差は一時238bpと、少なくとも1999年以来の水準に拡

大した。利上げ観測が後退し2年債に対する強い需要を支えた。

 ギリシャ国債の独連邦債に対する利回り格差は約453bpと、3週間超ぶりの水準に

縮小した。

 ユーロ周辺国の国債保証コストも低下した。ギリシャ国債のクレジット・デフォルト・

スワップ(CDS)スプレッドは約15bp低下し495.6bp。スペインも

161.2bpから142.7bpに低下した。CDSスプレッド1bpは、

債務1000万ユーロに対する保証料1000ユーロに相当する。

 ポルトガルがこの日実施した10億ユーロの10年債入札には堅調な需要が見られ、投

資家の信頼感が回復していることが示された。

                           [東京 13日 ロイター]

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます