1243GMT 31日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
1日終値 前営業日終値
株 FT100 5163.30(‐25.13) 5188.43 (5月28日)
クセトラDAX 5981.27(+16.94) 5964.33
金 現物午後値決め 1227.75 1207.50(5月28日)
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.265 (+0.000) 0.149(0.160)
独連邦債2年物 0.492(0.500)
独連邦債10年物(6月限) 128.55 (‐0.25) 2.679(2.662)
独連邦債30年物 3.359(3.371)
------------------------------------------------------------------------------
<為替> ユーロが対ドルで4年ぶり安値に下落。欧州の債務危機が銀行システムに
波及している兆しがみられ、ユーロを圧迫している。
一方、ドルは市場心理の悪化から支援を受けている。イスラエルのガザ支援船拿捕事件
をめぐる中東情勢の緊迫を受け、安全資産としてのドル買いが一部みられた。
5月の中国購買担当者景気指数(PMI、季節調整済み)が11カ月ぶりの低水準とな
ったこともリスク選好度の低下につながっている。
欧州中央銀行(ECB)は前日公表した金融安定報告書の中で、2010―11年にユ
ーロ圏の銀行が計上する追加評価損が、金融危機の影響により1950億ユーロに達する
可能性があるとの見方を示した。
<株式> ロンドン株式市場は続落。米ルイジアナ州沖メキシコ湾の原油流出阻止に失
敗したBP
FT100種総合株価指数<.FTSE>は荒い値動きとなるなか、終値としては5月26日
以来の安値をつけた。
米指標では4月の建設支出が前月比2.7%増と約10年ぶりの高い伸びとなり、民間
部門の建設支出は04年7月以来の大幅な増加となった。
また、5月のISM製造業景気指数は予想を上回り上昇した。
BPは13.1%安。メキシコ湾で発生した原油流出を食い止めるための「トップキル
作戦」は失敗に終わった。
ロイヤル・ダッチ・シェル
半面、BGグループ
げを好感した。
鉱山株は金属相場の下落に追随し、値下がりした。5月の中国購買担当者指数(PMI)
が低下し、新規受注指数の落ち込みに加え、生産・雇用指数も低下し、需要懸念が高ま
った。
BHPビリトン
安。
一方、ユーロ圏債務問題を背景に金への逃避買いが膨らむなか、ランドゴールド・リソ
ーシズ
欧州中央銀行(ECB)は31日公表した金融安定報告書で、金融危機の影響で
2010─2011年にユーロ圏の銀行が計上する追加評価損は1950億ユーロ
(2390億ドル)に達する可能性があるとの試算を公表した。
格付け会社フィッチ・レーティングスは28日、スペインの長期外貨建ておよび自国通
貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を最上級の「AAA」から1ノッチ引き下げ
「AAプラス」とした。見通しは「安定的」。
プルーデンシャル
リカン・インターナショナル・グループ(AIG)
ープ買収をめぐる交渉は難航している。
欧州株式市場は、FTSEユーロファースト300種指数が続伸。世界的な景気回復を
めぐる懸念を背景に一時は大幅安となっていたが、力強い米経済指標に支援されて切り返
し、小幅高で引けた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.69ポイント(0.17%)高
の1002.80。一時は2%下落する場面もあった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は3.68ポイント(0.14%)安の
2606.58。
シティ・インデックスのストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は「過去1カ月ほ
どはうわさや不安感に左右されていたが、今後は経済の行方を見極める上で指標が引き続
き注目されるだろう」と述べた。
米商務省が発表した4月の建設支出は前月比で予想外に増加し、約10年ぶりの高い伸
びとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は前月から変わらずだった。
さらに、米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業景気指数は前月から鈍化し
たものの、景気を見極めるうえでの分岐点となる50は10カ月連続で超えた。雇用指数
は小幅改善し、6年ぶりの高水準となった。
メキシコ湾の原油流出事故への対策に苦慮しているBP
高値からは34%超下落している。
原油価格が戻すなか、他のエネルギー株の大半は上げて引けた。トタル
G
─2.6%高。
銀行株は売りが優勢となったが、終盤までに下げ幅を縮小した。バンコ・サンタンデー
ル
欧州中央銀行(ECB)は前日に公表した金融安定報告書で、金融危機の影響で201
0─2011年にユーロ圏の銀行が計上する追加評価損は1950億ユーロ(2390億
ドル)に達する可能性があるとの試算を公表した。
英保険大手プルーデンシャル
ョナル・グループ(AIG)
いて、当初の合意条件の変更は受け入れられないと表明し、破談となる可能性が高まった。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が下落。予想を上回る米経済指標に圧迫され、終盤にかけ
て値を消した。ただ、リスク回避志向が続くなか周辺国債と独連邦債との利回り格差は拡
大した。
この日発表された5月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数は前月から低下した
ものの、依然として景気を見極める上での分岐点となる50を超え、エコノミスト予想を
上回った。
さらなるソブリン格下げに対する懸念から、一時独連邦債に逃避買いが入った。フィッ
チ・レーティングスは前週末、スペインの信用格付けを1ノッチ引き下げ「AAプラス」
とした。
リスク選好が回復し独連邦債先物が終盤下げに転じたものの、周辺国債と独連邦債の利
回り格差は拡大した。
スペイン国債と独連邦債の利回り格差
ト(bp)拡大し169bp。一時175bpに達した。
イタリア国債と独連邦債との利回り格差も若干拡大し151bp。一時5月7日以来の
高水準となる158bpとなった。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、周辺国債の保証料が上昇。イ
タリア国債のCDSスプレッドは一時、250bpの過去最高水準をつけた。
マークイットのデータによると、ギリシャ・ポルトガル・スペインのCDSスプレッド
もそろって前日から拡大した。
1515GMT時点で、独連邦債先物
129.43の高値をつけた。
欧州中央銀行(ECB)が前日公表した金融安定報告書で、ユーロ圏の銀行が2010
―11年に最大1950億ドルの評価損を計上する可能性があるとの見方を示したことを
受け、序盤はリスク回避が強まった。
独連邦債10年物
同2年物
[東京 2日 ロイター]