*この記事は22日に配信しました。
1300GMT 20日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
21日終値 前営業日終値
株 FT100 5062.93(‐10.20) 5073.13
クセトラDAX 5829.25(‐38.63) 5867.88
金 現物午後値決め 1179.75 1192.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.195 (‐0.025) 0.202(0.197)
独連邦債2年物 0.468(0.455)
独連邦債10年物(6月限) 128.47 (+0.16) 2.668(2.681)
独連邦債30年物 3.385(3.454)
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<為替> ユーロが幅広く上昇。対ドルでは週間ベースで6週間ぶりの上昇となる勢い
をつけている。為替介入が実施された場合に備え、投資家のショートカバーが入っている。
豪ドルも上昇。豪中銀が自国通貨支援に向けて介入に動く可能性があるとの憶測が出て
いる。豪ドルは対米ドル
<株式> ロンドン株式市場では、ユーロ圏のソブリン危機に対する懸念が払しょく
されず、3日続落して終了した。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時116ポイント安の4957.06まで下落。
2009年11月以来初めて5000ポイントを割り込んだ。しかし後場に入り下げ幅
を縮小し、結局10.20ポイント(0.20%)安の5062.93で取引を終了した。
ドイツでは、ユーロ圏の安定に向けた総額1兆ドルのセーフティーネット(安全網)の
導入が議員の支持を得られたものの、市場ではこうした動きはあまり注目されず、根拠の
ないあいまいなうわさに翻弄された。GFTグローバルの市場ストラテジスト、デビッド
・モリソン氏は「こうした熱にうかされたような状況にある時は、取引は非常に不安定に
なる。1つの極端から別の極端に振れがちになる」と述べた。
原油需要の先行き不安感から、石油関連株に売りが出た。BGグループ
1.2%安、ロイヤル・ダッチ・シェル
4.2%安。同社は米メキシコ湾での原油流出事故で原油流出量に関する情報を完全に開
示していなかったとの批判を浴びている。
これまで売り込まれていた銀行株の一角が上昇。米上院本会議で20日夜、金融規制改
革法案が可決されたことを受け、米株式市場で銀行株が上昇したことに追随した。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
グループ
鉱山関連株は、金属価格の上昇とHSBCによる投資判断引き上げが好感され、上昇。
リオ・ティント
%高で引けた。HSBCはリオ・ティントの投資判断を「オーバーウエート」で確認した。
「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げられたエクストラータ
は6.4%上昇した。
欧州株式市場は、主要株価指数が続落して引けた。ただ、終盤にかけて銀行株に買いが
入り、相場の下げ幅を縮小した。
ユーロ圏のソブリン債危機をめぐる根強い懸念が引き続き投資家心理を圧迫している。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.80ポイント(0.49%)安
の970.00で取引を終えた。終値ベースで5月7日以来の安値となったほか、一時3
%下落し946.01と、2009年9月初め以来の安値をつけた。週間ベースでは4.
4%下落した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.60ポイント(0.18%)高の
2574.18。
ドイツ議会はこの日、欧州連合(EU)が打ち出した最大7500億ユーロ規模の緊急
支援措置について、ドイツの拠出分を定めた法案を賛成多数で可決した。一方で投資家は、
債務危機と欧州の予算をめぐるルール強化で成長が阻害されることを懸念している。
銀行株が買われた。米上院本会議が20日夜、1930年代以来の抜本的な金融規制改
革法案を可決したことを受けて米銀行株が上昇、相場を支援した。
バークレイズ
鉱山株も相場を一部支援した。HSBCがエクストラータ
ートラル」に引き上げたほか、リオ・ティント
」で確認した。エクストラータは6.4%急伸した。リオ・ティントは3.5%高。
米原油先物
個別銘柄ではオランダの通信大手KPN
せる方針を示したことなどが好感された。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が上昇。ユーロ圏の債務問題に対する根強い懸念で欧州株
式市場がこの日も軟調となるなか、先物が過去最高値に上昇した。
ただ、株価が一部値を戻しユーロ圏国債との利回り格差がこの日のピークから縮小する
なか、終盤に上げの一部を削った。
序盤、比較的落ち着いた値動きとなった後、安全資産への逃避買いに支援され、独連邦
債先物が上昇。6月限
独連邦債の買いは、ドイツ議会が欧州緊急支援措置への拠出を定めた法案を可決した後
も続いた。
同日開催された欧州連合(EU)財務相会合の結果、予期せぬ決定が発表されることを
懸念する見方も出ていると、トレーダーは指摘した。
1654GMT時点で、独連邦債先物6月限は前日比23ティック高の128.54と
なった。
独連邦債利回りは全般的に低下したが、2年物
ント(bp)上昇し0.458%となった。前日は0.371%の過去最低水準をつけて
いた。
同10年物利回り
の過去最低水準をつけた。
欧州主要株価指数であるFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は0.49%
安で引けた。
中銀による買い入れが続くとの見通しにもかかわらず、周辺国債と独連邦債の利回り格
差は拡大水準をほぼ維持した。10年物ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は終盤、
543bpと、前日清算値の553bpから若干縮小した。
[東京 22日 ロイター]