1240GMT 21日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
24日終値 前営業日終値
株 FT100 5069.61(+6.68) 5062.93
クセトラDAX 5805.68(‐23.57) 5829.25
金 現物午後値決め 1187.00 1179.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.200 (+0.005) 0.196(0.202)
独連邦債2年物 0.479(0.468)
独連邦債10年物(6月限) 128.64 (+0.10) 2.652(2.668)
独連邦債30年物 3.388(3.385)
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<為替> ユーロがおおむね下落、前週の上げを削った。スペイン銀行(中央銀行)が
貯蓄銀行カハスールを管理下においたことで、一部ユーロ圏諸国の債務問題をめぐる懸念
が再燃した。
<株式> ロンドン株式市場では、小反発。中国当局者の発言を好感し、鉱山株が買わ
れた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>の反発は4営業日ぶり。
CMCマーケッツのアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「ユーロ圏のさらなる問題
に対する懸念で、相場の上値は引き続き抑えられている」と述べた。
中国証券報によると、中国国家発展改革委員会高官の徐連仲氏は、世界と国内の経済が
依然不透明ななか、中国は新たな引き締め措置の導入には慎重に臨むべきとの見方を示し
た。
これを受け、鉱山株が堅調となり、アングロ・アメリカン
ティント
1.5%上昇した。
これまで売られてきた金融株にも買いが入り ロイヤル・バンク・オブ・スコットラン
ド(RBS)
ータード(スタンチャート)
こうしたなか、スペイン銀行(中央銀行)が22日、貯蓄銀行カハスールを管理下にお
いたことを受け、同セクターの上値は抑えられたという。
欧州株式市場は4営業日ぶりに反発。前週売られていた鉱山株が、堅調な金属需要見通
しを手掛かりに買われ、相場を押し上げた。ただ、ユーロ圏の債務危機が成長に歯止めを
かける可能性があるとの懸念から上値は重かった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.21ポイント(0.33%)高
の973.21。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は15.91ポイント(0.62%)安
の2558.27。
アングロ・アメリカン
ティント
中国証券報によると、中国国家発展改革委員会高官の徐連仲氏は、世界と国内の経済が
依然不透明ななか、中国は新たな引き締め措置の導入には慎重に臨むべきとの見方を示し
た。これを受け、金属需要をめぐり明るい見通しが広がった。
一方、スペインの銀行株は下落。スペイン銀行(中央銀行)が22日、別の中小銀行と
の合併が破談となった貯蓄銀行カハスールを管理下に置いたことで、財政問題を抱えるユ
ーロ圏諸国が直面する構造上の問題が浮き彫りとなった。ユーロも下落した。
バンコ・サンタンデール
シティ・インデックスのストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は「スペインでの
(カハスール)救済は、ソブリン債に直接的なエクスポージャーのある一部の銀行が債務
危機による悪影響にさらされる可能性があるという非常に明確な警告を市場に送った」と
指摘。「相場は値動きの荒い展開となり、かなりの不透明性が依然として市場に存在し、
いかに信頼感がぜい弱であるかを示している」と述べた。
4月の米中古住宅販売が予想以上に増加し、5カ月ぶりの高水準になったことは、この
日の支援材料となった。
英政府の歳出削減策が注目された。新英連立政権のオズボーン財務相は、2009/1
0年中に62億ポンド(89億2000万ドル)の歳出を削減する計画を発表した。政府
機関や特殊法人の予算削減、公務員の採用凍結などが柱となっている。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が小幅上昇した。緊縮財政措置による経済成長への悪影響
が懸念されたほか、スペイン中央銀行による貯蓄銀行カハスール救済がもたらす影響への
不安感から、安全資産としての独連邦債の需要が高まった。
この日は欧州の一部市場が祝日のため休場だったことから商いは薄かった。週末22日
にスペイン中銀がカハスールを管理下に置いたことを受けて、市場で警戒感が高まった。
イタリアは25日に緊縮財政措置を発表する予定。歳出を抑制し、財政赤字の対国内総
生産(GDP)比率を欧州連合(EU)が定める3%に引き下げることを目指す。
ブロクサム・ストックブローカーズのチーフエコノミスト、アラン・マクウェイド氏は
「市場の動向から読み取れることは、(対GDP比)3%という財政赤字削減目標が2─
3年で達成できると市場は信じていないということだ。(この目標は)世界経済が現状よ
りも悪化せず大きなショックがないという想定に大きく依存している」と述べた。
1515GMT時点で、独連邦債先物
128.61となった。一時128.90に上昇し、21日につけた過去最高値の
128.97に迫った。
独連邦債2年物
同10年物利回り
ユーロ圏周辺国債と独連邦債の利回り格差は日中を通じ、前営業日の水準付近で安定し
て推移した。一部市場参加者からは中銀からの買い入れを指摘する声が聞かれた。
クレジッド・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、ギリシャ国債の保証コストが
小幅低下した。ギリシャの債務1000万ユーロに対する保証料は69万5000ユーロ
となった。
[東京 25日 ロイター]