1312GMT 24日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
25日終値 前営業日終値
株 FT100 4940.68(‐128.93) 5069.61
クセトラDAX 5670.04(‐135.64) 5805.68
金 現物午後値決め 1198.25 1187.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限) 99.230 (+0.030) 0.159(0.196)
独連邦債2年物 0.422(0.479)
独連邦債10年物(6月限) 129.35 (+0.74) 2.580(2.652)
独連邦債30年物 3.310(3.388)
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<為替> ユーロが対円で8年半ぶり安値をつけているほか、対ドルでは4年ぶり安
値に迫っている。
スペイン銀行(中央銀行)が週末に貯蓄銀行カハスールを管理下に置いたことを受け、
ユーロ圏ソブリン危機が拡大しているとの懸念が強まっている。
<株式> ロンドン株式市場は、銀行・商品(コモディティー)株が売られ大幅安と
なった。ユーロ圏の債務問題波及をめぐる懸念が根強いほか、朝鮮半島の緊張を受けて
投資家の警戒感が強まった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は序盤で、一時8カ月半ぶり安値となる
4898.49をつけた。
銀行株の下げがきつい。南欧のソブリン債問題が世界経済の成長を阻害するとの懸念が
くすぶっている。
ロイズ・バンキング・グループ
(RBS)
タード
聯合ニュースによると、北朝鮮の金正日総書記は、軍に対して戦闘準備をとるよう命じ
た。
ETXキャピタルのシニアトレーダー、ミック・ミルズ氏は「良いニュースが何もなく、
ユーロ圏の債務問題への懸念と朝鮮半島の緊張が打撃となった」とし「特に銀行・商品株
が圧迫されている」と述べた。
需要見通し懸念から金属相場が軟調となるなか、鉱山株が売られた。ユーラシアン・ナ
チュラル・リソーシズ
た。
米原油先物
グループ
個別銘柄では建材販売大手ウルズリー
クスポージャーをめぐり投資家の懸念が高まった。
半導体メーカーのARM
「アンダーウエイト」に引き下げた。
衣料品小売最大手マークス&スペンサー
るなか今後の消費者動向に慎重な見通しを示した。
欧州株式市場は下落。FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2009年9
月上旬以来の安値で引けた。銀行間取引金利が上昇する中、銀行株が売られた。欧州諸国
の緊縮財政措置が成長を妨げるとの懸念が根強い。
FTSEユーロファースト300種指数は23.34ポイント(2.40%)安の94
9.87。ユーロ圏のソブリン債問題をめぐる懸念を背景に、前月つけた高値から14%
超下落している。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は69.77ポイント(2.73%)安
の2488.50。
金融株では、バンク・オブ・アイルランド
ス
コル
FTSEユーロファースト300種指数は一時939.64まで値下がりする場面もあ
ったが、堅調な米経済指標が下支えした。
クレディ・スイスの資産運用部門バイスプレジデント、ボブ・パーカー氏は「(米)消
費者信頼感指数が非常に強い数字となった。ただ、日々のノイズを取り除いて見ると市場
が現在非常に軟調となっている背景には欧州の銀行リスクをめぐる懸念がある」と指摘。
「懸念の中心は、銀行が計上を余儀なくされる評価損の規模やスペインの貯蓄銀行システ
ムに見られるシステミックリスクの程度に移りつつある」と述べた。
米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が発表した5月の消費者信頼感
指数は前月から上昇し、08年3月以来の高水準となった。
スペイン株式市場のIBEX指数<.IBEX>は3.1%、ポルトガルのPSI20指数<.P
SI20>は2.8%、イタリアのMIB<.FTMIB>は3.4%、それぞれ下落した。
朝鮮半島の情勢をめぐっても投資家は神経質になっている。前出のパーカー氏は「この
ような不透明性は質への逃避、株式からの資金移動につながる」と述べた。
<ユーロ圏債券> 独連邦債10年物利回りが過去最低水準をつけた。ユーロ圏の銀行
セクターをめぐる懸念からリスク回避の動きが高まったほか、緊張が高まっている朝鮮半
島の情勢を背景に、質への逃避買いが膨らんだ。
独連邦債10年物利回りが過去最低の2.556%に低下するなか、独連邦債先物も一
時過去最高となる129.55をつけた。
朝鮮半島で緊張が高まるなか、米債価格も1ポイント超上昇した。
また、スペイン銀行(中央銀行)が週末に貯蓄銀行カハスールを管理下に置いたことは
金融システムが再び緊張しているとの懸念を煽り、市場参加者は高リスク資産を手放し、
低リスクの主要国債券を買う動きに出た。
独連邦債がユーロ圏周辺国債をアウトパフォームした。とりわけ10年物のスペイン国
債と独連邦債の利回り格差は14ベーシスポイント(bp)拡大し160bpとなった。
2年物のユーロおよびドルのスワップ・スプレッドはともに1年超ぶりの高水準をつけ
た。
INGの投資適格級債戦略主任のパドライック・ガービー氏は「今後の回復が持続可能
でない恐れがあるとの見方や、金融システムがソブリン危機によって脅かされ、銀行シス
テムに負の連鎖が及ぶ可能性があるとの懸念がある」と述べた。
1557GMT時点で、独連邦債先物
129.26。清算値は129.38だった。
独連邦債2年物
同10年物
[東京 26日 ロイター]