1341GMT 14日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
15日終値 前営業日終値
株 FT100 5217.82(+15.69) 5202.13
クセトラDAX 6175.05(+50.05) 6125.00
金 現物午後値決め 1225.00 1223.75
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.135 (‐0.020) 0.205(0.200)
独連邦債2年物 0.507(0.498)
独連邦債10年物(9月限) 128.17 (‐0.36) 2.685(2.623)
独連邦債30年物 3.416(3.349)
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<為替> ユーロが上昇している。ユーロ圏の国債入札に底堅い需要が見られたことで
債務危機をめぐる懸念が後退し、リスク選好が高まったことを受けてユーロに対するショ
ートカバーが活発となった。
<株式> ロンドン株式市場は5営業日続伸。欧州の国債入札で底堅い需要がみられた
ことを手がかりに、銀行株が上昇した。英放送大手BスカイB
アのニューズ・コープ
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値としては5月15日以来の高値をつけた。
銀行株ではバークレイズ
ロイズ・バンキング・グループ
─2.4%高。
好調なスペイン、ベルギー、アイルランドの国債入札を受け、ユーロ圏の債務懸念が一
部和らいだ。
BスカイBは16.6%急伸。同社は、ニューズ・コープによる未保有株買収提案を価
格が低いとして拒否。ニューズは未保有株61%を1株700ペンス、総額123億ポン
ド(190億ドル)で買収し完全子会社化することを提示していた。
欧州株式市場は続伸。アイルランド、ベルギー、スペインの国債入札が順調にこな
されたことでユーロ圏の財政問題への懸念が和らいだことが背景。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5日続伸し、7.19ポイント
(0.70%)高の1037.68で引けた。終値としては5月13日以来の高値。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は32.84ポイント(1.22%)
高の2716.30。
モルガン・スタンレーの株式ストラテジスト、グラハム・セッカー氏は「市場は、投資
家心理が弱気で、かつバリュエーションが魅力的であるとの地点に到達した」と指摘。「
市場参加者は成長見通しに関して悲観的になりすぎていたため、株式は過度に売られた。
今は反発しており、今後も続くとみている。株価が一段と高い水準を目指すために必要に
なるのは、安定のみだ」と述べた。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日、ギリシャの国債の格付
けを「A3」から4ノッチ引き下げ、投機的(ジャンク)等級となる「Ba1」とした。
ただ、スペインなどの国債入札が順調にこなされたことで、ユーロ圏諸国の財政問題への
懸念は和らいだ。
この日大きく上げたのが銀行株。BNPパリバ
上昇した。
ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)
を60億ユーロ(80億5000万ドル)に設定し、2010年の目標をこれまでの倍の
水準に引き上げたことが好感された。
英放送大手BスカイB
ューズ・コープ
カイBは拒否。BスカイBは1株800ペンス以上の買収には支持する姿勢をみせている。
英BP
キシコ湾の原油流出事故をめぐり、米政治家からの同社への圧力が高まっている。また、
フィッチ・レーティングスは同日、英BP
および無担保シニア債格付けを「AA」から「BBB」に引き下げた。
<ユーロ圏債券> 大半の周辺国債が軟調となった。格付け会社ムーディーズ・インベ
スターズ・サービスが前日、ギリシャ国債の格付けを投機的(ジャンク)等級に引き下げ
たことを受け、欧州のソブリン債問題をめぐる懸念が再び深まった。
ただ、スペイン・ベルギー・アイルランドの国債入札が順調だったことから投資家の不
安が若干後退し、安全資産とされる独連邦債の売りにつながった。
独連邦債は、翌日に10年債の入札を控えていることも圧迫要因となった。
スペインとアイルランドの国債入札では利回りが前回の水準を大幅に上回った。
クレディ・アグリコルのストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏は「朝方の入札
結果を受けて神経質な動きがやや収まった」とし「市場がまだ安値拾いの機会をうかがっ
ていることは明らかだ。安値拾いの兆候は、トレーディング状況改善の兆しを求めている
市場がまさに歓迎するものだ」と語った。
独連邦債先物9月限
128.03をつけた。清算値は23ティック安の128.30。
独連邦債2年物
物
独連邦債は米国債をアンダーパフォームし、10年物の利回り格差
ムーディーズは14日、ギリシャの国債の格付けを「A3」から4ノッチ引き下げ、ジ
ャンク等級となる「Ba1」とした。
同社による格下げ自体は全くの想定外ではなかったものの、格付け会社大手2社がジャ
ンク等級としたことで、ギリシャ国債は一部の主要債券インデックスから外される見通し
で、こうしたインデックスを追っていた投資家は売りを余儀なくされた。
シティグループやバークレイズなどはギリシャ国債を債券インデックスから除外する用
意があるとしている。
ただ、ギリシャの債務問題悪化を受け、多くの投資家はすでに同国債の持ち高を減らし
ていたとトレーダーは指摘した。
市場関係者によると、この日はユーロ圏の中央銀行がギリシャの短期債を若干買い入れ
た。あるトレーダーは「利回り格差を積極的に縮めるというよりも、拡大を制御しようと
する動きのようだ」と指摘した。
10年物のギリシャ国債と独連邦債の利回り格差
592bpから690bp近辺まで拡大した。
10年物のポルトガル・スペイン・アイルランドの国債と独連邦債との利回り格差もワ
イド化した。
[東京 16日 ロイター]