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欧州市場サマリー(27日)

発行済 2010-07-28 03:48

               1252GMT      26日終盤

ユーロ/ドル    1.3026      1.2994

ドル/円      87.470      86.880

ユーロ/円 113.95      112.89

 

              27日終値     前営業日終値

株 FT100 5365.67(+14.55) 5351.12

  クセトラDAX     6207.31(+13.10) 6194.21

金 現物午後値決め 1168.00  1183.50  

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.015 (+0.000)  0.400(0.340)

独連邦債2年物 0.880(0.830)

独連邦債10年物(9月限) 127.67 (‐0.06) 2.766(2.759)

独連邦債30年物   3.424(3.417)

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 <為替> ユーロが対ドルで11週間ぶり、対円では7週間ぶり高値をつけている。ス

イスUBSなどの好決算を手がかりに株価が上昇し、リスク選好度が高まった。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続伸し、FT総合株価指数終値は10週間ぶりの高値を

更新した。UBSの好決算を好感し銀行株に買いが入った。

 ただ、この日発表された7月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことで、午後に入

り相場の上値は抑えられた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時5411.45まで上昇したものの、結局

5365.67と、14.55ポイント(0.27%)高で引けた。終値としては5月

13日以来の高値となる。

 ETXキャピタルのマノジュ・ラドワ氏は「米消費者信頼感指数が若干予想を下回った

ことが午場の取引の重しとなり、高値から下げた」と述べた。

 米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が発表した7月の消費者信頼感

指数は50.4と前月から低下し、2月以来の低水準となった。予想は51だった。

 銀行株では、ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコ

ットランド、バークレイズは7.6─8.8%上昇した。

 BPは上昇していたものの、結局2.6%安で終了。米経済指標が思わしくなか

ったことで原油価格が下落、石油関連銘柄を圧迫した。BPは米メキシコ湾の原油

流出事故処理に関する特別費用として322億ドルを計上すると発表。その結果、第2・

四半期は169億7000万ドルの赤字となったと発表している。

 

 欧州株式市場は続伸し、主要株価指数は5週間ぶりの高値で引けた。スイスの金融大手

UBSの好決算を背景に銀行株に買いが入る一方、7月の米消費者信頼感指数

の低下を受けて当初の上げ幅の半分以上を失った。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5.16ポイント(0.49%)高

の1054.17。上昇は6日連続で6月21日以来の高値で引けた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は26.19ポイント(0.95%)高

の2769.31。

 銀行株が値上がりし、欧州STOXX600銀行株指数<.SX7P>が4.7%高。

 UBSが27日発表した第2・四半期決算は、純利益が20億スイスフランとなり、ロ

イターがまとめた市場予想(13億4000万スイスフラン)を上回った。顧客資金の流

出は約50億スイスフランとなり、2008年初め以来の低水準となった。

 同社株は11%急騰。他の同業株は、ソシエテ・ジェネラル、バークレイズ

、クレディ・アグリコルが7.7─10.6%高。

 ラング・アンド・シュワルツ(フランクフルト)のストラテジスト、ジュゼッペ・グイ

ド・アマート氏は、投資家の慎重姿勢が根強く、ポジション調整の範囲を抜け出ていない

と指摘。「良好な企業決算とさえない経済統計の綱引き状態で、相場は抵抗線を抜け切れ

るかが焦点。もしできなければ秋以降、指標が引き続きさえないなか、企業決算効果のは

く落が予想されることから、相場上昇は期待できないのではないか」と述べた。

 石油の英BPは2.6%安。原油流出事故処理に関する特別費用として322億

ドルを計上するとし、第2・四半期の決算は169億7000万ドルの赤字に転落した。

トニー・ヘイワード最高経営責任者(CEO)が10月1日付で辞任し、後任には米国部

門のトップを務めているロバート・ダドリー氏が就任する。

 自動車の独ダイムラーは4.2%安。第2・四半期決算は純利益が13億

1000万ユーロとなった。主力のメルセデス部門の業績主導で2010年通年の利払

い・税引き前利益(EBIT)は60億ユーロ(78億ドル)になるとし、従来予想の

40億ユーロ超から大幅に引き上げた。市場では利食いが出たとの声が聞かれた。

 食品の仏ダノンは4.2%安。経済問題が消費者需要に影を落とすなか、今

年の営業利益率は横ばいにとどまるとの見通しを示した。

 <ユーロ圏債券> ユーロ圏周辺国債が独連邦債をアウトパフォームした。リスク選好

の回復を背景に周辺国債のショートポジションを解消する動きがみられた。一方、独連邦

債先物は主要支持線付近まで下落した。

 UBSなどの好決算や、8月のドイツGfK消費者信頼感指数が予想を上回

って改善したことも、前週の欧州ストレステスト(健全性審査)の結果公表を受けて広が

っていた、慎重ながらも楽観的な見方を強める格好となった。

 リスク資産への需要が高まり、FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>はこの

日0.49%高と、6営業日連続で上昇した。

 独連邦債先物9月限の清算値は前日比4ティック安の127.69。一時、

127.37まで下落し、6月につけた安値で、主要支持線となっている127.12に

迫った。この支持線を下抜ければ126.20の水準を試す可能性が出てくる。

 独連邦債利回りは全般的に上昇。2年債利回りは5ベーシスポイント

(bp)上昇の0.874%。一時3カ月ぶり高水準となる0.907%まで上昇した。

 同10年物利回りは1.4bp上昇の2.765%。2・10年債の利

回り格差は前日に続いて縮小し、189bpとなった。

 短期金融市場金利が引き続き通常化し、欧州中央銀行(ECB)の政策金利である1%

に向かって上昇するなか、短期債の利回りは上向き圧力を受ける状況となっている。

 周辺国債が独連邦債をアウトパフォームするなか、双方の利回り格差が縮小。なかでも

30日に償還期限を迎える約160億ユーロのスペイン国債の一部を再投資する方針が好

感され、同国債の上昇が目立った。 

 スペイン国債10年物利回りは8bp低下の4.091%と、5月下旬

以来の水準になった。独連邦債との利回り格差は縮小し、5月半ばの水準である130

bpとなった。

 

                           [東京 28日 ロイター]

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