1300GMT 4日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
5日終値 前営業日終値
株 FT100 5365.78(‐20.38) 5386.16
クセトラDAX 6333.58(+2.25) 6331.33
金 現物午後値決め 1192.50 1199.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.030 (‐0.020) 0.305(0.350)
独連邦債2年物 0.747(0.737)
独連邦債10年物(9月限) 129.65 (+0.45) 2.558(2.602)
独連邦債30年物 3.244(3.296)
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<為替> ユーロが上昇している。堅調な6月の独鉱工業受注指数に加え、スペインと
ギリシャで政赤字削減が進んでいる兆候が出ていることなどが背景。
この日は欧州中央銀行(ECB)が主要政策金利を過去最低の1.00%に据え置いた。
ECB理事会を受けた記者会見でトリシェECB総裁が、第3・四半期のユーロ圏経済
は予想よりも良好になるとの見通しを示したことも、ユーロの支援要因となっている。
<株式> ロンドン株式市場は続落した。上期決算を発表したバークレイズ
売られ、銀行株全体を押し下げた。米新規失業保険週間申請件数の予想外の増加も圧迫材
料となった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時、5416.76まで上昇した。
バークレイズは4.7%安。上期決算は予想を上回る増益となったものの、コストが予
想を上回って増加したことや、スペイン法人向け融資に絡む損失などが懸念を誘ったと、
アナリストは指摘した。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド
えている。HSBC
0.1%安。
一方、ロイズ・バンキング・グループ
ア・ピアースの投資判断引き上げが寄与し、2.1%値を上げた。
イングランド銀行(英中央銀行)はこの日、政策金利を予想通り過去最低水準の0.5
%に据え置くとともに、資産買い入れプログラムの規模についても現行の2000億ポン
ドに維持することを決めた。
欧州中央銀行(ECB)も同日、主要政策金利を過去最低の1.00%に据え置いた。
据え置きは15カ月連続で、エコノミストの予想通り。
欧州株式市場は主要株価指数が小幅下落して終了した。一時3カ月ぶり高値に上昇
したものの、この日発表された米新規失業保険週間申請件数が予想外に増加したことを受
けて景気の下振れ懸念が高まり、値を消した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.44ポイント(0.23%)安
の1068.58。一時1077.68に上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は5.74ポイント(0.20%)安の
2819.34。
バークレイズ
りした。決算ではともに予想を上回る利益を計上したものの、基調的な健全性をめぐる懸
念を払しょくしきれなかった。
一方、一部の企業決算は相場を下支えた。上期の利益が予想を上回った保険アヴィヴァ
シティ・インデックスのセールストレーダー、キシャン・マンダリア氏は「現時点では
経済および企業ニュースの間で若干の攻防があるようだ。明日発表される米雇用統計で非
農業者部門雇用者数が予想よりも悪かった場合、若干調整の動きが出る可能性がある」と
述べた。
英蘭系日用品大手ユニリーバ
伸びが市場予想をわずかに下回ったほか、下期の状況は厳しさを増すと警告した。
産金ランドゴールド・リソーシズ
目標に届かない可能性があることを明らかにした。
スキンケア「ニベア」のメーカーであるドイツのバイヤスドルフ
値を下げた。投資家が期待していた2010年見通しの詳細が示されなかったことに加え、
第2・四半期のスキンケア製品売り上げの伸びが減速したことが嫌気された。
一方、欧州最大のバイオテクノロジー企業アクテリオン
レディ・スイスは同銘柄の投資判断と目標株価を引き上げた。
<ユーロ圏債券> 独連邦債が上昇。とりわけ独連邦債先物は一時、1カ月ぶり高値を
つけた。この日発表された米新規失業保険週間申請件数が予想外に増加したことを受け、
米経済が二番底に向かっているのではないかとの懸念が出ている。
翌日に7月の米雇用統計の発表を控えたこの日に米新規失業保険週間申請件数が予想外
の増加が伝えられたことで、米国の労働市場のぜい弱性に市場の焦点が集まり、トリシェ
欧州中央銀行(ECB)総裁の記者会見の印象は薄れる結果となった。
ECBはこの日の理事会で主要政策金利を過去最低の1.00%に据え置くことを決定。
これを受けた記者会見でトリシェ総裁は、ECBは無制限の流動性供給措置を延長する
かまだ決定していないことを明らかにし、また米経済について、現時点で悲観的な結論を
出すには時期尚早であるとの考えを示した。
モニュメント証券の債券ストラテジスト、マーク・オズワルド氏は「市場の注目は間違
いなく、トリシェ総裁の記者会見ではなく米経済指標に集まった。トリシェ総裁の発言に
は新味がなく、発言内容を意外に思った向きはいないだろう」と述べた。
時間外取引の1635GMT現在、独連邦債先物
70。一時、129.76に上昇し、7月5日以来の高値をつけた。
独連邦債2年物
同10年物
年債の利回り格差はフラット化した。
周辺国の中では、スペインがこの日に35億ユーロの3年債を発行。前回の3年債入札
と比較して利回りは100bp以上低下。アナリストは、同国債への需要は堅調だったと
評価している。
また、アイルランドが近く5年債を発行する可能性があるとの報道で、10年物のアイ
ランド国債と独連邦債の利回り格差が拡大。247bpと、7月30日以来の高水準に達
した。
[東京 6日 ロイター]