*これは7日に配信した記事です。
1253GMT 5日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
6日終値 前営業日終値
株 FT100 5332.39(‐33.39) 5365.78
クセトラDAX 6259.63(‐73.95) 6333.58
金 現物午後値決め 1207.75 1192.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.020 (‐0.015) 0.304(0.305)
独連邦債2年物 0.746(0.747)
独連邦債10年物(9月限) 130.12 (+0.49) 2.511(2.558)
独連邦債30年物 3.209(3.244)
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<為替> ドルが下落。朝方発表された7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予
想の倍以上減少したことで、対円では8カ月ぶりの安値をつけ、対ユーロでも下落した。
ドル/円
を割り込んだ15年ぶり安値に迫った。
ユーロ/ドル
7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が13万1000人減少。予想は6万
5000人の減少だった。
<株式> ロンドン株式市場は続落。一時上昇したものの、米雇用統計で非農業部門
雇用者数の減少が予想を上回り、米景気回復の持続性を疑問視する見方が広がるなか、
銀行・鉱山株を中心に売りが膨らみ、下げに転じた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時5408.06まで上昇したものの、心理的
な節目となる5400は維持できなかった。
この日発表された7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の減少幅が13万
1000人と、予想の6万5000人を大きく上回った。民間部門の雇用者数も、増加
したものの予想を下回った。
銀行株が軟調だった。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
発表した堅調な決算を支援材料にほぼ終日上昇していたが、その後、売りが加速した。
RBSは1.7%安。ロイズ・バンキング・グループ
リスク投資へのポジションが手仕舞われるなか、鉱山株も弱かった。ロンミン
は5.2%安。
食品製造・醸造株も下落。トレーダーによると、穀物価格上昇の影響に対する懸念が広
がった。
欧州株式市場は続落し、主要株価指数は終値ベースで1週間ぶり安値をつけた。7月米
雇用統計で非農業部門雇用者数が予想以上に減少したことが圧迫した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は11.83ポイント(1.11%)
安の1056.75。一時1076.14まで上昇していた。週足では1.2%上昇した。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は40.00ポイント(1.42%)安
の2779.34。
一時上昇していた銀行株は、米雇用統計発表後下げに転じ、STOXX600種銀行株
指数<.SX7P>は1.2%低下した。
デクシア
落した。
ロイズ・バンキング・グループ
半面、ナクシア
7月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が13万1000人減と、2カ月連続で減少し
た。市場予想は6万5000人減だった。民間部門の雇用者数が予想よりも小幅な伸びに
とどまったことや、国勢調査に絡む臨時雇用の終了が影響した。
ETXキャピタルのシニア株式トレーダー、マーク・プリースト氏は「(米)非農業部
門雇用者数はひどい内容で、(5・6月分の)下方修正はさら悪い。景気回復が達成され
ていないことが示された。欧州株式市場は二番底懸念から売られた」と述べた。
食品・飲料関連株の下げが目立った。ロシアが5日、15日から年末まで穀物輸出禁止
措置を実施する方針を明らかにしたことが背景。小麦価格は急騰し、2年ぶり高値をつけ
ている。
投入コストの急上昇に直面しているデンマークのビール会社カールスバーグ
は5.1%安。食品大手のネスレ
一方、スイスの農業化学大手シンジェンタ
措置の発表を手がかりに、3.1%上昇した。
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が130.00を上抜け、限月高値を更新した。この
日発表された7月の米雇用統計が予想よりも弱い内容となったことを受けて米経済の健全
性に対する懸念が強まり、安全資産としての債券需要が高まった。
米雇用統計では、非農業部門雇用者数が13万1000人減と、予想の倍以上減少した。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)のエコノミスト、シルビオ・ペル
ッソ氏は「7月の数字と6月データの下方修正を踏まえると、(雇用統計の内容は)明ら
かに市場予想に届いておらず、欧州債券の買いが膨らんだ一因となった」と述べた。
独連邦債先物9月限
129.93の高値を上抜け、限月高値となる130.12に上昇した。清算値は
130.10。2カ月近くにわたって維持されていたテクニカル面でのレンジを超え、一
段の上昇余地が生じている。
また、米経済の減速が波及し、最近見られるユーロ圏の力強い景気回復を阻害する恐れ
があると市場が受け止めた場合、独連邦債が長期的に下支えられる可能性がある、とアナ
リストは指摘した。
ほぼ終日、米雇用統計に市場の関心が集まるなか、ユーロ圏周辺国債は薄商いとなった。
ただ、トレーダーによると、スペインとイタリアの国債に対し国内からの買いが入った。
独連邦債10年物
2.518%。同2年物
10年物のイタリア国債
127bp。スペイン国債
[東京 7日 ロイター]