1334 GMT 10日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
11日終値 前営業日終値
株 FT100 5245.21(‐131.20) 5376.41
クセトラDAX 6154.07(‐132.18) 6286.25
金 現物午後値決め 1205.50 1192.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.075 (+0.025) 0.254(0.267)
独連邦債2年物 0.624(0.706)
独連邦債10年物(9月限) 131.16 (+1.21) 2.423(2.528)
独連邦債30年物 3.168(3.252)
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<為替> ドルが円に対し15年ぶりの安値に下落した。
米連邦準備理事会(FRB)が前日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で慎重な景
気見通しを示したこと、また中国の鉱工業生産の伸びが鈍化したことで、リスク選好度が
低下した。
<株式> ロンドン株式市場は大幅続落し、主要株価指数は終値としては3週間ぶり安
値をつけた。米連邦準備理事会(FRB)や英中銀が弱い景気判断を示したことで、銀行
・商品株を中心に幅広く売りが出た。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は1日の下落率としては、6月29日以来の大きさ
となった。
FRBは10日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、失速しつつある景気回復のてこ
入れに向け、満期を迎えるモーゲージ担保証券(MBS)の元本を長期国債に再投資する
方針を示した。
また、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は11日発表したインフレ報告の中で、
経済見通しは「かなり不透明」とし、一段の金融緩和が必要となる可能性があるとの見方
を示した。
この日発表された一連の中国指標も弱い内容となった。
銀行株<.FTNMX8350>が3.8%安と下げが目立った。ロイズ・バンキング・グループ
世界の原材料需要をめぐる懸念から、鉱山株<.FTNMX1770>は3.8%安。リオ・ティン
ト
ハイテク会社のスミス・グループ
ーによると、業務再編のための同社の分割をめぐる期待が高まっている。
欧州株式市場は続落し、主要株価指数は約3週間ぶりの安値で引けた。米連邦準備理事
会(FRB)が前日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で景気に対する慎重な見方を
示したことを受け、銀行株と商品関連株を中心に売りが出た。
さらに7月の中国の鉱工業生産の伸びが鈍化したこと、また、イングランド銀行(英中
央銀行、BOE)がこの日発表したインフレ報告の中で景気見通しは「かなり不透明」と
したことで、市場心理が悪化した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は、終値としては7月22日以来の安
値となる、21.59ポイント(2.03%)安の1040.87で終了。1日の下落率と
しては7月初旬以来の大きさとなった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は75.86ポイント(2.71%)安
の2724.16。
CMCマーケッツのマイケル・ヒューソン氏は「中国(経済)の減速が続いているとの
恐れが出ていることに加え、米FRBが弱い景気見通しを示し、英中銀も同様の見通しを
示したことで、市場ではリスク選好度が低下した」と述べた。
金融関連株がこの日の相場を大きく押し下げた。STOXX欧州600銀行株指数
<.SX7P>は3.4%下落。スタンダード・チャータード
ロイズ・バンキング・グループ
6.8%安。
原油価格
も売られた。BHPビリトン
ロー・オイル
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が大きく買われた。独連邦債10年物の利回りは過去
最低水準をつけ、1日としては20年ぶりの大幅な低下となった。米連邦準備理事会(F
RB)とイングランド銀行(英中央銀行、BOE)による慎重な景気見通しが質への逃避
買いを誘った。
独連邦債10年物利回り
10年物の米国債利回り
3.118%と、1年4カ月ぶり水準にそれぞれ低下した。
10年物の独連邦債と米国債の利回り格差はほぼ変わらず。28ベーシスポイント(b
p)付近で8カ月ぶりの低い水準を維持した。独連邦債と英国債の利回り格差も横ばいの
71bp。
RIAキャピタル・マーケッツ(エディンバラ)のストラテジスト、ニック・スタメン
コビッチ氏は「明らかに米経済に対する懸念が強まったほか、英中銀のインフレ報告が世
界経済の見通しに対する全体的な不透明感を助長した。これは政府債にとって好材料だ」
と述べた。
独連邦債先物9月限
をつけた。
独連邦債2年物
低水準となる0.614%をつける場面もあった。同10年物
10.7bp低下の2.427%。6月以降のレンジ(2.5─2.8%)を下抜けた。
2・10年債の利回り格差は約4bp縮小し179bp。この日の独連邦債2年物入札
でおう盛な需要が示され、2年債利回りが圧迫された。
独連邦債が周辺国債をアウトパフォームし、利回り格差は拡大した。
独連邦債と周辺国債の利回り格差はこれまで、債務危機への懸念後退にともなって縮小
傾向にあった。コメルツ銀のアナリストは、特にアイルランド情勢をかんがみ、同国の状
況が周辺国債に対するセンチメントの広範的な変化につながる恐れがあるとして、利益確
定に動く時期との見方を示した。
アングロ・アイリッシュ・バンク[ANGIB.UL]は10日、アイルランド政府による最大
100億ユーロの追加支援について、欧州連合(EU)から暫定的な承認を得た。支援規
模は予想を上回り、同国の膨らんだ財政赤字に一段の重圧がかかることになった。
10年物のアイルランド国債
連邦債との利回り格差は7月初旬以来初めて300bpを超えた。
トレーダーからは、今後予定されているアイルランド国債入札も相場を圧迫したとし、
薄商いのためスプレッドの拡大が誇張されたとの声が聞かれた。
あるディーラーによると、アイルランドの短期債に対して欧州中央銀行(ECB)から
の買いが入り、相場を支えたもよう。
[東京 12日 ロイター]