*これは14日に配信した記事です。
1543GMT 12日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
13日終値 前営業日終値
株 FT100 5275.44(+ 9.38) 5266.06
クセトラDAX 6110.41(‐24.76) 6135.17
金 現物午後値決め 1214.25 1213.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(9月限) 99.085 (+0.005) 0.275(0.226)
独連邦債2年物 0.661(0.614)
独連邦債10年物(9月限) 131.46 (+0.24) 2.393(2.421)
独連邦債30年物 3.153(3.165)
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<為替> ドルが上昇し、週間では対通貨バスケット<.DXY>で約2年ぶりの好成績とな
る勢い。イタリア国債入札のさえない結果がユーロを圧迫した。
ユーロは対ドル
大した。
<株式> ロンドン株式市場は小幅続伸。世界経済をめぐる懸念から、ディフェンシブ
銘柄の買いが優勢となった。一方、銀行・鉱山株は売られた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は9.38ポイント(0.18%)高の
5275.44。週足では1.1%下落した。
夏枯れ相場で商いは薄かった。
医薬品株の上げが目立ち、グラクソ・スミスクライン
他のディフェンシブ銘柄では、インペリアル・タバコ
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
リスク選好度が低下するなか、銀行株は売られ、スタンダード・チャータード
は1.7%安、HSBC
は0.6%安。
鉱山株も安い。ベダンタ・リソーシズ
タは、石油探査ケアン・エナジー
過半数株取得で合意に近付いている。
ケアン・エナジーは3.4%高。
欧州株式市場は、FTSEユーロファースト300種指数が2日続伸して終了した。
ただ、経済成長の力強さに対する懸念が根強く、週間では下落した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は2.88ポイント(0.28%)
高の1045.65。週初からは1.1%下落し、週間の下落幅としては6週間ぶりの
大きさとなった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は12.12ポイント(0.45%)安
の2708.73で取引を終えた。
この日発表された経済指標は強弱が入り混じる結果となった。第2・四半期のユーロ圏
域内総生産(GDP)伸び率が急伸した一方で、米国の7月の小売売上高は増加に転じた
ものの、米経済が依然としてぜい弱であることを示す結果となった。
また7月の米消費者物価指数(CPI)では基調的な物価圧力が1960年代以来の低
水準にとどまっていることが確認された。8月の米ミシガン大消費者信頼感指数は前月の
急落から安定化したものの、6月の米企業在庫は予想を超えて増加した。
シュローダーのファンドマネジャー、アンディ・リンチ氏は、この日は商いが非常に薄
かったと指摘し「相場の次の動きは、下落になるとみている。米経済の回復は依然として
疑わしく、むしろ失望的だ」と述べた。
英アヴィヴァ
材料視された。アヴィヴァはこの報道についてコメントを控えている。
RSAは0.9%安で引けたが、他の英保険会社は上昇。リーガル・アンド・ジェネラ
ル
英鉱山会社のベダンタ・リソーシズ
を超えた。同社が英石油探査会社ケアン・エナジー
ディア
が嫌気された。
ディフェンシブ銘柄は上昇。医薬品グラクソ・スミスクライン
てんかん治療薬の「ポティガ」が米国で新薬承認に1歩近づいたことが明らかになったこ
とで、前日から買いが続いている。
ポルトガル・テレコム
ーズ(S&P)が同社の「BBB/A─2」格付けを確認したことが好感された。
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が最高値を更新し、期間が長めの独連邦債が上昇した。
この日のイタリア国債が落胆を誘う内容となり、ユーロ圏周辺国に対する懸念が強まった。
独連邦債2年物
これを受け、2・10年物利回りは173ベーシスポイント(bp)と、2009年4月
以来の水準にフラット化した。
この日発表されたドイツの第2・四半期国内総生産(GDP)速報値は市場予想を上回
る伸びを示した。ディーラーによると、GDP統計後の独連邦債相場は一時的な若干の売
りにとどまり、午後に入り米指標発表後に相場に戻った強気筋を支援したもよう。
キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、ジェニファー・マッキューン氏は、
「独経済は依然として輸出に大きく依存しており、世界の需要はすでに減速を始めている。
輸出がすでに減速し始めている可能性を踏まえると、第2・四半期の強い経済成長がもた
らす支援効果は限定的だ」と述べた。
独連邦債先物9月限
131.54に上昇し、前日につけた最高値131.40を更新した。
独連邦債10年物
同2年物
イタリアは、総額60億ユーロ近くとなる国債入札を実施したが、5・15年債に対す
る需要はそれぞれ前回入札よりも弱かった。
今週に入り、アイルランドの銀行セクター支援コストやギリシャGDPの予想を超える
縮小など、周辺国に対するセンチメントは悪化している。
スペイン中央銀行がこの日発表したデータによると、国内銀行が7月に欧州中央銀行
(ECB)から借り入れた額は、1399億ユーロ(1802億ドル)と前月から小幅増
加した。これらを受けて周辺国に対する懸念が強まり、投資家は利益確定に動いたという。
アナリストによると、夏明けの国債入札に備えたポジション調整の動きもあるもよう。
10年物のイタリア国債と独連邦債の利回り格差
bp、スペイン国債
1カ月ぶり水準に拡大した。
ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は830bpと、6月下旬以来の水準に拡大した。
[東京 14日 ロイター]