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欧州市場サマリー(19日)

発行済 2010-08-20 04:00

               1315GMT    18日終盤

ユーロ/ドル    1.2881 1.2855

ドル/円      85.230 85.420

ユーロ/円 109.80 109.82

 

              19日終値   前営業日終値

株 FT100 5211.29(‐ 91.58) 5302.87

  クセトラDAX     6075.13(‐111.18) 6186.31

金 現物午後値決め 1233.50  1218.00  

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.100 (+0.005)  0.278(0.268)

独連邦債2年物 0.666(0.653)

独連邦債10年物(9月限) 132.54 (+0.38) 2.304(2.327)

独連邦債30年物   2.980(3.002)

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 <為替> ドルが対円で下落。米新規失業保険週間申請件数が予想外に増加したこと

で、米景気回復の失速懸念が強まった。

 <株式> ロンドン株式市場は続落し、7月20日以来1カ月ぶり安値で引けた。失業

保険申請件数などの米経済指標が弱い内容となったことを受け、世界経済回復の強さに対

する懸念が強まった。原油安を背景に石油株に売りが出た。

 この日の出来高は90日平均の71.4%だった。

 クレディ・スイスの資産運用部門のバイスチェアマン、ボブ・パーカー氏は「米経済の

二番底懸念がある」とし、欧米におけるデフレなどの懸念事項に触れ、FT100種総合

指数が9月末までに4800まで下落する「深刻なリスク」があると述べた。ただ同時に、

底堅い企業決算に支援され年末までに5700まで値を戻す可能性もあるとした。

 石油株はBPとロイヤル・ダッチ・シェルがそれぞれ2.7%下落。ケ

アン・エナジーが4.3%、ベダンタ・リソーシズも4.8%それぞれ値

を下げた。インドのケアン・インディアに対するベダンタの出資が規制上の問

題で遅れる可能性があることが背景。

 個別銘柄ではスーパーマーケットのモリソンが1.9%高。クレディ・スイス

が利益見通しを引き上げた。同社は9月9日に上期決算を発表する。

 欧州株式市場は続落し、FTSEユーロファースト300種指数は終値ベースで1カ月

ぶり安値を更新した。この日発表された弱い米指標が失望感を誘い、相場を圧迫した。

 米新規失業保険週間申請件数は予想外に増加し、9カ月ぶりの高水準となった。また、

米フィラデルフィア地区連銀が発表した8月の製造業業況指数予想外のマイナスとなった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は15.61ポイント(1.48%)

安の1036.84。7月21日以来の安値で引けた。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は53.64ポイント(1.97%)安

の2675.02。

 金融および商品株の下げが目立ち、STOXX欧州銀行株指数<.SX7P>、資源株指数

<.SXPP>、石油・ガス指数<.SXEP>は1.9─2%安。

 ウニクレディトの株式ストラテジスト、タンモ・グリートフェルド氏は「米経済指標は

再び、下期の米経済の力強さに対する疑念を招いたほか、米経済がこれまでの予想以上に

軟調になっている可能性があるとの懸念を強める格好となった」とし、米連邦準備理事会

(FRB)が景気支援に向け、実際どの程度の余地が残されているかが一段と注視される

ことになる、との見方を示した。

 ドイツ連邦銀行がこの日、同国の実質国内総生産(GDP)が今年平均で3%前後のプ

ラス成長になるとし、6月時点の見通しプラス2%から引き上げたことを受け、相場は一

時上昇していた。 ただ、一連の米経済指標を受け値を消した。

 金融株ではHSBC、バークレイズ、BNPパリバ、ソシ

エテ・ジェネラル、クレディ・アグリコル が1.7─3.5%安。

 米指標を受け、同国の原油需要をめぐる懸念が高まり、エネルギー株も売られた。BP

、ロイヤル・ダッチ・シェル、トタルは2.4─2.7%安。

 リスク志向が後退するなか、投資家のリスク選好度を示すVDAX─NEWボラティリ

ティ指数<.V1XI>は8%上昇した。同指数はリスク選好の上昇に伴い低下する。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債先物が最高値を更新した。この日発表された米経済指標が

思わしくなかったことで米経済の先行き懸念が増大、独連邦債への逃避買いが加速した。

 米経済指標では、フィラデルフィア地区連銀が発表した8月の製造業業況指数が過去1

年以上で最低水準となった。また、労働省発表の新規失業保険週間申請件数は9カ月ぶり

の高水準となった。

 これを受け、米10年債は独連邦債10年物をアウトパフォー

ムし、利回り格差は朝方の33ベーシスポイント(bp)から26bpに縮小した。

 独連邦債先物9月限の清算値は29ティック高の132.45。取引時間中に

同限月としては過去最高値となる132.59に上昇し、11日につけたこれまでの最高

値の132.31を上回った。その後時間外取引で132.61まで上昇した。

 独連邦債10年物利回りは3bpを超えて低下し、2.278%と過去

最低を更新した。同2年物利回りはほぼ横ばいの0.660%。

 2年債と10年債の利回り格差は約4bp縮小の162bp、2年債と30年債の利回

り格差は231bpとなり、共に2009年1月以来の水準に縮小した。

 独連邦債10年物は周辺国国債をアウトパフォームし、10年物のイタリア国債との利

回り格差は約5bp拡大し149bpとなった。同アイルランド国債との利回り格差は6

bp拡大の307bp。

 債券トレーダーは「米経済指標の発表を受け米株価が下落したことで若干不安感が高ま

り、利回り格差は若干拡大した」としている。

                           [東京 20日 ロイター]

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