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再送:欧州市場サマリー(20日)

発行済 2010-08-21 03:48

*この記事は21日に配信しました。

               1246GMT     19日終盤

ユーロ/ドル    1.2681     1.2820

ドル/円      85.450     85.340

ユーロ/円 108.38     109.40

 

              20日終値   前営業日終値

株 FT100 5195.28(‐16.01) 5211.29

  クセトラDAX     6005.16(‐69.97) 6075.13

金 現物午後値決め 1223.50  1233.50  

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.135 (+0.035)  0.249(0.278)

独連邦債2年物 0.608(0.666)

独連邦債10年物(9月限) 132.93 (+0.48) 2.272(2.304)

独連邦債30年物   2.909(2.980)

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 <為替> ユーロが幅広く下落。世界経済の回復腰折れ懸念からリスク回避の動きが高

まっているほか、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウェーバー独連銀総裁がブル

ームバーグとのインタビューで、ECBは年末以降も銀行へ無制限に資金を供給すべきと

の見方を示したことが背景にある。

 ドルは上昇し、対通貨バスケット<.DXY>で1カ月ぶり高値をつけた。

 一方、リスク許容度の低下を受け、対円での上昇は限られている。ただ、円高抑

制に向けた日本当局の為替介入をめぐる憶測から、引き続き1ドル=85円を上回る水準

で推移している。

 <株式> ロンドン株式市場は続落。薄商いのなか、景気回復の持続性をめぐる根強い

不安が相場を圧迫した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は16.01ポイント(0.31%)安の

5195.28。終値としては7月20日以来の低水準。

 前日のさえない米経済統計などを受け、リスク選好が後退し、銀行株が安い。バークレ

イズは0.6%安。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドは2.3

%安。

 米国絡みの売上高の比重が大きい建材販売大手ウルズリーは3.3%安。

 ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズが2.0%安。シティグループは投資

判断を従来の「バイ」から「ホールド」に引き下げた。

 一方、BGグループは6.0%高。ロイヤル・ダッチ・シェルが買収提

案提示を検討していると報じられた。

 韓国石油公社(KNOC)は20日、当初の買収提案を拒否した同業の英ダナ・ペトロ

リアムに対し、約18億7000万ポンド(29億1000万ドル)規模の敵対

的買収を仕掛けた。ダナ株は6.1%上昇した。

 欧州株式市場は続落。FTSEユーロファースト300種指数は前日に続き、終値ベー

スで1カ月ぶり安値をつけた。世界の経済成長をめぐる懸念がセンチメントを悪化させ、

建設株を中心に売りが膨らんだ。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は7.25ポイント(0.70%)安

の1029.59。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は31.04ポイント(1.16%)安

の2643.98。

 コメルツバンクのエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「薄商いのなか、投資家は

ここ数日発表された米指標に注目し、二番底が差し迫っているとの懸念が出ている」と述

べた。 

 建設株は続落。スイスのセメントメーカー、ホルシムの上期決算が失望感を

誘い、同社株のほか、サンゴバンや ハイデルベルクセメント

2.1─2.6%下落した。

 成長減速懸念により高リスク資産を手放す動きが高まるなか、金融株も安い。

 保険のエイゴン、プルーデンシャル、アクサが2.2─

3.2%安。 

 銀行株ではUBS、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、クレ

ディ・アグリコルが1.9─2.5%安。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が急伸した。世界経済が減速するとの観測を背景とした逃

避買いの勢いはこの日も衰えず、独連邦債先物は3営業日連続で過去最高値を更新した。

 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウェーバー独連銀総裁が、ECBは銀行への

無制限の流動性供給を来年に入っても続けるべきと発言したことが伝わったことも、逃避

買いを加速させた。

 安全資産として独連邦債が買い進まれ、独連邦債10年物利回りは

2.240%と過去最低を更新した。

 今週は一連の米経済指標が軟調だったことから米経済の減速懸念が強まり、低リスク資

産への買いが膨らんだ。この日はこうした懸念を和らげる目新しい材料はなかった。

 独連邦債先物9月限は取引時間中に133を初めて超えた。清算値は44ティ

ック高の132.89。節目となる133に乗せて取引を終えることができなかったこと

で、今後短期的な調整が入るとの見方も出ている。

 UBSのテクニカルストラテジスト、リチャード・アドコック氏は「これまでにかなり

上げているため、ここからさらに高値を追いたいとは思わない。来週のある時点に予想さ

れる調整を買いを入れる機会として探りたい」と述べた。

 ただ同氏は、同限月が133台に再び乗せた場合、投資家を再度呼び込むことになると

予想した。

 低成長、低インフレの環境下では投資家の嗜好は長期債に集まる傾向があるため、この

日の取引では独連邦債の30年物がより期間の短い連邦債をアウトパフォ

ームした。10年債と30年債の利回り格差は3ベーシスポイント(bp)縮小し66b

pと、約1年ぶりの水準となった。

 周辺国国債では、欧州の小国が低成長の下で財政赤字の抑制に苦しむとの見方から、ギ

リシャ、アイルランド、ポルトガルの国債が売られた。

 独連邦債10年物との利回り格差は、ギリシャ国債が870bpと855bpから拡大。

アイルランド国債は10bp拡大の317bpと、共に5月10日以来の水準となった。

市場では、ECBが再び債券買い入れを行うのは時間の問題との声が出ている。

                           [東京 21日 ロイター]

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