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欧州市場サマリー(25日)

発行済 2010-08-26 04:24

               1256GMT     24日終盤

ユーロ/ドル    1.2634 1.2624

ドル/円      84.280 84.000

ユーロ/円 106.51 106.06

 

              25日終値   前営業日終値

株 FT100 5109.40(‐46.55) 5155.95

  クセトラDAX     5899.50(‐35.94) 5935.44

金 現物午後値決め 1237.50  1222.00  

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  99.110 (‐0.010)  0.250(0.256)

独連邦債2年物 0.591(0.587)

独連邦債10年物(9月限) 134.03 (+0.13) 2.149(2.190)

独連邦債30年物   2.714(2.794)

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 <為替> 円が対ドルで15年ぶりの高値から下落し、対ユーロでも9年ぶりの高値

から値を下げた。円売り介入をめぐる観測が高まっていることが背景。

 7月の米耐久財受注が予想を下回ったことからドルは対円とユーロで上げ幅を縮小した。

 <株式> ロンドン株式市場は続落し、FT総合指数は7週間ぶりの安値で引けた。

米経済指標が引き続き弱いなか、世界経済が二番底に陥るとの懸念が広がった。

 7月の米耐久財受注は、輸送機器を除く受注が前月比3.8%減と2009年1月以来

の大幅な減少となり、7月の新築1戸建て住宅販売戸数は前月比12.4%減の

27万6000戸と1963年の統計開始以降で最低となった。

 スタンダード&プアーズ(S&P)が前日、アイルランドの長期ソブリン格付けを

「AAマイナス」に引き下げたことも市場心理を圧迫したという。 

 こうしたなかBHPビリトンは、短期見通しについて慎重な見方を示し、中国

経済の成長ペースは減速する見込みとした。下期(2010年1─6月)決算は、前年同

期比47%の増益となり、市場予想とほぼ一致した。同社株は2%下落した。

 タロー・オイルの下げが目立ち4.6%安。ウガンダ油田の開発が遅れるとの

見通しを示した。

 欧州株式市場は続落し、5週間ぶり安値で引けた。さえない米経済指標を受け、世界経

済の回復に対して不安が広がった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は8.17ポイント(0.80%)安

の1011.35。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は27.14ポイント(1.04%)安

の2587.40。

 IGインデックスのセールズ・トレーダー、ウィル・ヘデン氏は「米指標に対する失望

で相場は下落した。投資家は買いを手控えている状況で、市場心理はかなり悪化している」

と述べた。

 7月の米耐久財受注は、輸送機器を除く受注が前月比3.8%減と2009年1月以来

の大幅な減少となり、7月の新築1戸建て住宅販売戸数(年率換算)は前月比12.4%

減の27万6000戸と1963年の統計開始以降で最低となった。

 スタンダード&プアーズ(S&P)が前日、アイルランドの長期ソブリン格付けを 「

AAマイナス」に引き下げたことで、市場心理は当初から悪化していたという。

 銀行株ではアライド・アイリッシュ・バンクスが2.9%安。

 エネルギー株ではタロー・オイルが4.6%安。ウガンダ油田の開発に遅れが

生じるとの見通しを示した。

 同油田をめぐっては、タローはすでに仏トタルおよび中国海洋石油(CNOOC)への

権益売却で合意しているが、かつてのパートナーであるヘリテージ・オイルとの

税務上の問題が解決していないことを理由に、同案件をめぐる政府承認が得られていない

という。ヘリテージは4.5%安。

 鉱山株ではBHPビリトンが2%安。短期見通しについて慎重な見方を示し、

中国経済の成長ペースは減速する見込みとした。下期(2010年1─6月)決算は、前

年同期比47%の増益となり、市場予想とほぼ一致した。

 他の鉱山株では、アングロ・アメリカン、アントファガスタ、リオ・

ティント、エクストラータが1.4─3.4%安。

 一方、アウトソーシングの英セルコは逆行高で4.8%高。上期の税引き前利

益が21%増加した。

 

 <ユーロ圏債券> 10年物と30年物の独連邦債利回りが過去最低を更新した。この

日も思わしくない米経済指標の発表が続いたことで、景気回復の勢いが急速に衰えている

ことが裏付けられたことが背景。

 この日に発表された米経済指標では、7月の新築1戸建て住宅販売戸数が統計開始以来

の低水準となり、同月の耐久財新規受注は伸び率が予想を大幅に下回った。

 これを受け、独連邦債先物9月限は、同限月としては過去最高値となる

134.73まで上昇した。清算値は29ティック高の134.19。

 独連邦債10年物利回りは2.092%、同30年物利回

りは2.644%まで下げ、共に過去最低を更新した。一方、同2年物利回

り0.592%と、0.5ベーシスポイント(bp)上昇した。

 INGの金利ストラテジスト、パドライク・ガービー氏は「市場心理を変える要因が見

当たらない」とし、このトレンドから抜け出すには大幅な金融緩和策が導入される必要が

あると指摘。「市場では、成長率が低水準にとどまり、物価上昇率が非常に低い水準で推

移する状態が長期間続くのではないかとの懸念が出ている」と述べた。

 

 米経済指標が思わしくなかった一方で、ドイツのIFO経済研究所が発表した8月の独

業況指数は予想外に上昇した。ただロンドンのトレーダーは「独業況指数は堅調にみえる

が、楽観的な見通しとしてはこれがピークで、現在進行中の世界的な成長減速から独経済

も逃れることはできない」との見方を示した。

 前日にスタンダード&プアーズ(S&P)がアイルランドの長期ソブリン格付けを1ノ

ッチ引き下げ「AAマイナス」としたことを受け、周辺国国債が圧迫された。

 アイルランド国債10年物利回りは20bp以上上昇し、5.70%と

なった。これを受け、独連邦債との利回り格差は348bpと、欧州中央銀行(ECB)

が債券買い入れを開始した前日の5月7日以来の水準に拡大した。

 ギリシャ国債の独連邦債との利回り格差は35bp上昇の945bpとなり、5月10

日以来の水準となった。ポルトガルでは国債入札が順調にこなされたものの、同国の国債

と独連邦債との利回り格差は15bp上昇し330bpとなった。

 一方、スペイン国債とイタリア国債の独連邦債に対する利回り格差は縮小。スペイン国

債は4月以来、イタリア国債は2006年初旬以来の水準に低下した。

                           [東京 26日 ロイター]

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