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再送:欧州市場サマリー(28日)

発行済 2010-09-29 04:32

*ユーロ圏債券について記事中の表記を明確にして再送します。

               1341GMT     27日終盤

ユーロ/ドル    1.3455     1.3454

ドル/円      84.120     84.260

ユーロ/円 113.18     113.38

              28日終値   前営業日終値

株 FT100 5578.44(+5.02) 5573.42

  クセトラDAX     6276.09(‐2.80) 6278.89

金 現物午後値決め  1294.00     1297.00

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  99.005 (+0.005)  0.366(0.324)

独連邦債2年物 0.735(0.723)

独連邦債10年物(12月限) 131.86 (+0.35) 2.242(2.275)

独連邦債30年物   2.888(2.905)

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 <為替> ユーロが対ドルで5カ月ぶり高値をつけた。S&P/ケース・シラー

米住宅価格指数発表後、ユーロは主要な抵抗水準を上抜けた。

 アナリストは、ユーロが対ポンドで上昇していることも、対ドルでの上昇を支えている

と指摘した。

 

 <株式> ロンドン株式市場は小反発。ソブリン懸念による銀行株の下落を、鉱山株の

上昇が相殺した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は不安定な値動きとなり、一時5506.07の安

値をつけた。

 鉱山株<.FTNMX1770>に買いが入った。9月の米消費者信頼感指数が2月以来の低水準と

なったことに圧迫されてドルが下落するなか、銅相場がしっかりで推移した。

 金も過去最高値を更新し、ランドゴールド・リソーシズは2.2%高となった。

 この日発表された第2・四半期の英国内総生産(GDP)伸び率確報値が改定値から変

わらず9年ぶりの高い伸びとなったほか、9月の英小売売上高が6年超ぶりの大幅な増加

となったことから、ユーロ圏周辺国の債務状況への懸念が一部相殺された。

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は28日、アイルランド政府が救済のため

に国有化したアングロ・アイリッシュ銀行の資本再編コストの増大を理由に、アイルラン

ドを再び格下げする可能性があると警告した。

 リスクに敏感な銀行株<.FTNMX8350>は0.5%下落した。

 

 欧州株式市場は続落。この日発表の9月の米消費者信頼感指数が2月以来の低水準にな

ったことを受けてリスク許容度が低下し、銀行・自動車株に売りが出た。

 7月の米ケース・シラー20都市圏住宅価格指数が季節調整済みで前月から低下したこ

とも、市場心理を圧迫した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.78ポイント(0.26%)安

の1070.77。取引レンジは1061.51─1077.22と値が振れる展開とな

った。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は1.71ポイント(0.06%)安の

2774.62。

 世界経済の回復ペースのほか、ユーロ圏の銀行セクターの状況、およびソブリン債の水

準に対する懸念が払しょくしきれていないことも、市場の警戒感を高める結果となった。

 RBCの欧州株式ストラテジスト、イアン・リチャーズ氏は「持続可能な成長に向かっ

ていることを示す息の長い証拠が必要」とし、「一部の国が構造的な大きな問題に直面し

ていることは明らかで、(アイルランド)政府が支出をどこに振り向けるのかをめぐる議

論によっても、市場の緊張感は高まっている」と述べた。 

 投資家の不安心理を示す主要指数であるVDAX─NEWボラティリティ指数<.V1XI>

は0.8%上昇。同指数の上昇は投資家のリスク選好の後退を示す。

 

 金融株が軟調。STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は0.9%下落した。スタン

ダード・チャータード、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、ア

ライド・アイリッシュ・バンクス、バンク・オブ・アイルランド

0.7─5.7%安。

 世界経済回復の持続性をめぐる懸念を背景に、自動車株も売り優勢。ポルシェ

、PSAプジョー・シトロエン、ルノーが1.7─

2.7%値を下げた。

 

 <ユーロ圏債券> ユーロ圏周辺国の格下げをめぐる懸念を背景に、周辺国債と独連邦

債の利回り格差がユーロ導入以来の水準に拡大した。

 米・英国での追加量的緩和実施をめぐる観測が広がるなか、独連邦債利回りは低下した。

 アイルランドとポルトガル国債の独連邦債との利回り格差と、アイルランド国債の保証

コストはこの日、ユーロ導入以来の水準に拡大した。

 格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)のアナリストは、アイルランド政府がア

ングロ・アイリッシュ銀行[ANGIB.UL]の資本再編で350億ユーロの注入を余儀なくされ

るとのS&Pの推定が一段と現実味を増していると指摘。コストがそれ以上に膨らめば、

アイルランドの格下げの引き金になる可能性があるとの見方を示した。

 欧州中央銀行(ECB)が5000万─1億ユーロ規模のアイルランド国債を購入した

との未確認のうわさは市場安定化の一助となり、10年物のアイルランド国債利回りは7

%を割り込んだ後、約20ベーシスポイント(bp)上昇した水準にとどまった。ポルト

ガル国債利回りも15bpの上昇にとどまった。

 ただ、クレディ・アグリコルの金利ストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏は、

ポルトガルとアイルランドの2・10年物のアセットスワップのスロープ(スワップ金利

と国債利回りの格差)が今月初旬からともにフラット化していることに言及し、「市場は

長期よりも短期的なリスクを織り込んでいることを示している」と指摘した。

 独連邦債先物12月限の清算値は28ティック高の131.79。

 独連邦債2年物利回りは0.5bp上昇し0.735%。 

 同10年物利回りは2.5%bp低下し2.245%。

 短期ゾーンの債券価格は、欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事の発言を受け、

一時下落した。専務理事はECBが行っている一部の支援策について、今年末に期限を

迎えた後は延長しないとの考えを示した。

 一方、イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のポーゼン委員は、英中銀は追

加の量的緩和を開始すべきとの考えを示した。

 これらコメントは独連邦債を支援した。また、9月米消費者信頼感が2月以来の低水準

となったことを受け、10年物は上げ幅を拡大した。

                         [東京 29日 ロイター]

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