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欧州市場サマリー(30日)

発行済 2010-10-01 04:16

               1322GMT     29日終盤

ユーロ/ドル    1.3664      1.3628

ドル/円      83.260     83.680

ユーロ/円 113.77     114.06

              30日終値    前営業日終値

株 FT100 5548.62(‐20.65) 5569.27

  クセトラDAX     6229.02(‐17.90) 6246.92

金 現物午後値決め 1307.00 1307.50     

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  98.920 (‐0.075)  0.493(0.387)

独連邦債2年物 0.847(0.795)

独連邦債10年物(12月限) 131.40 (‐0.41) 2.286(2.251)

独連邦債30年物   2.885(2.885)

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 <為替> ユーロが対ドルで5カ月ぶり高値を更新した。欧州中央銀行(ECB)が同

日実施した6日物オペで、欧州の銀行のECB資金への依存度が低下していることが示さ

れたことが背景。

 ユーロは電子取引システムEBSで一時1.3684ドルと5カ月ぶり高値

に上昇した。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続落して終了した。原油価格の上昇などでエネルギー関

連株が上昇したものの、銀行株が売られ相場全体を押し下げた。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>の上昇率は9月は6.2%、第3・四半期は

12.8%だった。

 銀行株ではバークレイズが1.9%、HSBCが0.6%、それぞれ

下落した。一方、ヘッジファンド大手マン・グループは2.8%高。UBSが同

社の投資判断の「買い」を確認したことが好感された。

 英BPは1.6%高。ダドリー次期最高経営責任者(CEO)がBBCに対し

2011年に配当金の支払いを再開したいとの考えを示したことが材料視された。ロイ

ヤル・ダッチ・シェルは0.3%高で終了した。

 

 欧州株式市場ではFTSEユーロファースト300種指数が4日続落。同指数が四半期

ベースで6.8%上昇し1年ぶりの好成績となったことを受け、利益を確定する動きが出

た。  

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.96ポイント(0.37%)安

の1060.92。値動きの荒い展開となり、一時1078.21の高値をつける場面も

あった。月間ベースでは月初の上げが寄与し3.4%上昇した。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は4.81ポイント(0.17%)安の

2747.90。

 この日発表された堅調な米経済指標は市場心理を下支えた。第2・四半期の米国内総生

産(GDP)確報値は年率換算で前期比1.7%増と、改定値の1.6%増から上方修正

され、市場予想の1.6%増を上回った。

 また、週間新規失業保険申請件数は前週から予想以上に減少したほか、9月のシカゴ購

買部景気指数は予想上回る上昇となった。

 

 銀行株の下げが目立った。バークレイズ、HSBC、BNPパリバ

は0.6―1.9%安。

 アライド・アイリッシュ・バンクスは一時の安値から押し戻され、7.6%安

で終了。アイルランドのレニハン財務相は、政府が同行の過半数株式を取得することを確

認した。

 アイルランド中銀はこの日、国有化されたアングロ・アイリッシュ銀行[ANGIB.UL]の救

済に伴う最終的な政府負担額について、最悪ケースのシナリオで340億ユーロが必要と

の見方を示した。また、アライド・アイリッシュについては、今年末までに30億ユーロ

の追加資本の調達が必要だと指摘した。これを受け、アイルランド政府は11月に新たな

4カ年財政プランを策定する方針を表明した。

 ハイテク株には買いが入った。ノキアは2.2%高。スマートフォン(多機

能携帯電話)の主力機種「N8」の出荷を開始したことを明らかにした。

 大型石油株BPも1.6%値上がりした。同社のロバート・ダドリー次期最高経

営責任者(CEO)が2011年に配当金の支払いを再開したいとの意向を示した。

 

 <ユーロ圏債券> 独連邦債が大幅に下落した。この日発表された一連の米経済指標が

予想よりも良い内容となったことに加え、ユーロ圏周辺国をめぐる状況が進展し、同地域

を取り巻く不透明感が改善した。

 アイルランド中央銀行は、銀行セクターの救済費用について、最悪のシナリオで340

億ユーロ(463億1000万ドル)必要と発表。数週間にわたって続いていた救済コス

トをめぐる憶測が終息した。

 また、ムーディーズ・インベスターズ・サービスはこの日、スペインの信用格付けを

1段階引き下げ、「Aa1」にすると発表した。ただ、市場は格下げを広く予想していた

ほか、ムーディーズはスペインの格付け見通しを「安定的」とした。

 

 コメルツ銀(フランクフルト)のストラテジスト、クリストフ・リーガー氏はスペイン

格下げについて「1段階の格下げと『安定的』の格付け見通しは、可能な限り最善の組み

合わせ」と述べた。

 ウエストLBのストラテジスト、マイケル・レイスター氏は「スペインとアイルランド

からのニュースは、多かれ少なかれ市場はすでに織り込み済で、マイナスの要素はなかっ

た」とし、「9月の米シカゴ購買部景気指数が予想を上回って上昇したことが一段の売り

を誘った。独連邦債は周辺国と指標に圧迫された」との見方を示した。

 この日発表の米新規失業保険申請件数も前週から予想以上に減少した。

 

 独連邦債先物清算値は38ティック安の131.43。シカゴ購買部景気指数

発表後には84ティック安の130.97に落ち込む場面もあった。

 独連邦債10年物利回りは2.3ベーシスポイント(bp)上昇し

2.273%。同2年物利回りも4.7bp上昇し0.842%となった。

 一方で、スペイン国債10年物利回りは8bp低下の4.136%。

アイルランド国債10年物利回りも14bp低下し6.759%となった。

 これを受け、独連邦債との利回り格差はスペイン国債が約13bp縮小し185bp、

アイルランド国債も448bpと18bp縮小した。

 欧州中央銀行(ECB)がこの日実施した6日物オペによる銀行借入額が294億ユー

ロにとどまったことを受け、独連邦債は、期間が短めの債券の利回りが長めの債券の伸び

を上回って上昇。2・10年物の利回り格差は144bpと1bp縮小し、一時は137

bpと2009年1月以来の水準にフラット化した。

                         [東京 1日 ロイター]

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