1321GMT 4日終盤
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
5日終値 前営業日終値
株 FT100 5635.76(+79.79) 5555.97
クセトラDAX 6215.83(+81.62) 6134.21
金 現物午後値決め 1330.50 1313.50
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.960 (+0.020) 0.506(0.498)
独連邦債2年物 0.813(0.839)
独連邦債10年物(12月限) 131.41 (‐0.30) 2.285(2.248)
独連邦債30年物 2.903(2.843)
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<為替> ユーロが対ドルで急伸。米連邦準備理事会(FRB)の追加量的緩和観測
を背景にアジアの中銀を中心にユーロ買いが膨らんだ。
ドルは主要通貨バスケットに対し8カ月半ぶり安値をつけた。
円は、日銀が政策金利を引き下げ、リスク資産の買い入れ検討を含む包括的緩和策を発
表したことがサプライズとなり、一時的に下落した。
<株式> ロンドン株式市場は反発。指数は約5カ月超ぶり高値をつけた。底堅い米
経済指標が好感され、銀行株や鉱山株が堅調だった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値として4月26日以来の高値。
銀行株指数<.FTNMX8350>は2.5%高。
銅価格は26カ月ぶり高値を更新するなか、鉱山株指数は<.FTNMX1770>は2.7%上昇
した。日本が追加金融緩和に踏み切るなか、世界的な追加緩和への期待が高まった。
欧州株式市場ではFTSEユーロファースト300種指数が7営業日ぶりに反発。米供
給管理協会(ISM)非製造業総合指数が前月から改善し景気回復をめぐる懸念が後退し
たことや、日銀の包括的緩和策発表で他の中銀も追加緩和を実施するとの観測が強まった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は14.77ポイント(1.41%)
高の1065.82。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は57.54ポイント(2.13%)高
の2758.56。
この日発表された9月の米ISM非製造業総合指数は前月から改善し、市場予想を上回
った。
日銀は政策金利の誘導目標を引き下げるとともに、リスク資産の買い入れ検討を含む包
括的緩和策を発表した。
日銀に続いて米連邦準備理事会(FRB)を含む他の主要国中銀も追加緩和を実施する
との観測が強まりドル安となるなか金属価格が急伸し、鉱山株を支援した。アングロ・ア
メリカン
高。
自動車株が好調だった。BMW
ンデールが堅調な販売実績や明るい見通しを理由に、同社の投資判断を「バイ」で開始し
た。
フォルクスワーゲン(VW)
なった。
<ユーロ圏債券> 期間が長めの独連邦債利回りが上昇し、短・長期債利回り格差は
約1週間ぶりの水準に拡大した。9月米ISM非製造業総合指数(NMI)が前月から
改善したことを受け、安全資産としての債券の逃避買いが後退し、資金は株などの高リ
スク資産に向かった。
日銀がこの日、追加金融緩和を決定したことを受け、債券価格は上昇していたものの、
欧州中央銀行(ECB)当局者の間で、出口戦略の時期をめぐり意見が分かれているとの
ニュースを受け、売りが膨らんだ。
独連邦債先物
132.20の抵抗線を上抜けることができなかった後、下げ足を速めた。
独連邦債10年物
2.284%。
一方、同2年物
2・10年物利回り格差は約1週間ぶりの水準となる約147bpに拡大した。
BNPパリバの金利ストラテジスト、パトリック・ジャック氏は「ISM非製造業総合
指数が比較的堅調な内容で、株価が上昇したことが債券が売られた主因だ」と指摘。「こ
のところ最も大きく上昇していた10年物を中心に売りが膨らんだ」と述べた。
マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)が金融筋の情報として報じたと
ころによると、ECB当局者の間では、1カ月物と3カ月物オペの入札を年明け以降に変
動金利方式に戻すことが焦点となりつつある。
ユーロ圏周辺国債券では、10年物のポルトガル国債と独連邦債の利回りが14bp拡
大し404bp。ブルームバーグによると、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・
サービスは、ポルトガルの経済見通しの改善は、同国の救済にはつながらないとの見方を
示した。
アイルランド国債も独連邦債をアンダーパフォームした。ムーディーズは、同国の自国
通貨建ておよび外貨建て政府債格付けを再度引き下げる方向で見直す方針を示した。
[東京 6日 ロイター]