欧州市場サマリー（7日）

　　　　　　　　　　　　　　 1322GMT 　　　 6日終盤

ユーロ／ドル 　　 1.3994 　　　　1.3936

ドル／円 　　　　 82.320 　　　　82.910

ユーロ／円 115.20 　　　　115.54

　　　　　　　　　　　　　　7日終値 　　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 5662.13（‐19.26） 5681.39

　　クセトラＤＡＸ　　　　　6276.25（＋ 5.52） 6270.73

金　現物午後値決め 1345.00　　　　　　1346.50

　　　　　　　　　　　　 先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(12月限)　 98.940 (‐0.020)　　0.522(0.502)

独連邦債２年物 0.813(0.784)

独連邦債１０年物(12月限) 131.69 (‐0.33) 2.264(2.223)

独連邦債３０年物 　 2.884(2.853)

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　＜為替＞　ドルが全般的に軟調。対ユーロで一時１．４０ドルを超え、８カ月半ぶりの

安値をつけたほか、対円では１５年ぶりの安値を更新し、８２円台前半で推移した。

　豪ドルは対米ドルで２７年ぶり高値に上昇。９月の豪雇用統計で就業者数が予想

を大きく上回る力強い内容となり、利上げ観測が高まった。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は反落。金属価格の下落を受け鉱山株が売られた。一方、

小売マークス＆スペンサーは営業報告を手がかりに上昇し、相場を下支えた。

　鉱山株<.FTNMX1770>の下げが目立った。ドルが上昇するなか、銅・アルミニウム

・ニッケル価格が１．４─３．２％下落したことに追随した。

　マークス＆スペンサーは４．９％高。第２・四半期売上高が予想を上回ったことが好感

された。

　アナリストは、あす８日に９月米雇用統計の発表を控え、相場の動きは限定的だったと

指摘した。

　イングランド銀行（英中央銀行）はこの日、政策金利を予想通り過去最低水準の０．５

％に据え置くとともに、資産買い入れプログラムの規模についても現行の２０００億ポン

ドに維持することを決めた。政策金利の据え置きは１９カ月連続。

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）も同日、主要政策金利を過去最低の１％に据え置くと発表した。

　欧州株式市場はほぼ横ばい。金属相場軟調を受けた鉱山株の下落を、ルノー

を中心とした自動車株の上げが相殺した。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は０．１５ポイント（０．０１％）安

の１０７０．５３。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は６．８８ポイント（０．２５％）高の

２７８６．８８。

　ドルが回復するなか金属相場が下落し、鉱山株を圧迫。金属相場はこの日一時急伸した

ものの、上昇は行き過ぎだったとの見方が広がった。ＢＨＰビリトン、アングロ

・アメリカン、アントファガスタ、リオ・ティント、エクストラ

ータ、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズは１．４―４．９％安。

　米週間新規失業保険申請件数が約３カ月ぶり低水準となったことを手がかりに、欧州株

価は上昇する場面もあったが、その後上げの大半を失った。

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）がこの日の理事会で政策金利を１．０％に据え置いたことは、

予想通りだったこともあり反応は限定的だった。

　イングランド銀行（英中央銀行）も金融政策会合で政策金利を０．５％に据え置くとと

もに、資産買い入れ規模を２０００億ポンドで維持した。

　自動車株が好調だった。ルノーは８．５％高。同社が保有するボルボ株

１４．９％を売却し、出資率をこれまでの２１．７％から６．８％に引き下げたことを好

感した。

　ダイムラー、フォルクスワーゲン（ＶＷ）、ＰＳＡプジョー・シ

トロエンは１．３―２．６％値上がりした。一方、ボルボは５．３％値下がり

した。

　英ヘッジファンド大手、マン・グループが５．１％高と急伸。同社買収をめぐ

るうわさが広がった。マンに関心を示している企業として、一部からバンク・オブ・ニュ

ーヨーク・メロンの名前が挙がっている。

　マンとニューヨーク・メロンはコメントを控えている。

　＜ユーロ圏債券＞　独連邦債が下落。米追加量的緩和をめぐる観測が高まる一方、この

日の欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会では、金融政策スタンスを変更する方針は示されなか

った。

　独連邦債は米債をアンダーパフォームし、利回り格差は縮小した。

　コメルツバンクのストラテジスト、マーチェル・ブロス氏は「米連邦準備理事会（ＦＲ

Ｂ）による追加量的緩和がほぼ確実視される一方で、トリシェＥＣＢ総裁がこの日会見の

質疑応答で、ＥＭＵ（欧州経済通貨同盟）における最近の引き締め政策についての質問を

受けたことは興味深い。これは独連邦債全体を圧迫した。市場は、トリシェ総裁が一段と

緩和的なスタンスを示すことを期待していたのだろう」と述べた。

　１６２０ＧＭＴ時点で、独連邦債１０年物利回りは３．８ベーシスポイ

ント（ｂｐ）上昇し、２．６５％。

　同２年物利回りは３ｂｐ上昇し０．８０６％。

　米債利回りはこの日、横ばいから小幅低下で推移。１０年物の米債と独連邦債の利回り

格差は１１ｂｐに縮小し、前年１２月初旬以来の低水準となった。

　独連邦債先物は一時０．５ポイント超下落し、１３１．３９となった。清算値

は３４ティック安の１３１．６４。

　ＢＮＰパリバのストラテジスト、パトリック・ジャック氏は「前日の上昇を受け、一部

値固めの動きが出た。８日の米雇用統計発表を控え、神経質な取引となった」と指摘した。

　スペインが実施した３２億ユーロの３年債入札は旺盛な需要がみられた。アナリストは、

ソブリン債に対する信頼回復の兆候と指摘した。

　ユーロ圏周辺国債券と独連邦債の利回り格差は横ばいとなった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　８日　ロイター］