[4日 ロイター] - サッカーのイタリア・セリエA、インテルは4日、欧州選手権の試合中に一時的な心停止をしたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが、それ以来で初めてチームに合流したと発表した。
エリクセンは6月12日に行われた1次リーグ初戦のフィンランド戦で、前半42分にスローインを受けるためにタッチライン際を走っていた時、いきなり転倒。ピッチ上で心肺蘇生処置を受けた。現在はイタリアに戻り、インテルのトレーニング施設でチームメートを訪ねた。
インテルはエリクセンについて「クラブのディレクター、監督、チームメート、その場にいたスタッフ全員と会った。順調で、肉体的にも精神的にも素晴らしい状態にある」とした。
今後についてインテルは「デンマーク人医師が提唱する回復プログラムに従うことになり、医師は臨床的なフォローアップの調整も行う。インテルの医療スタッフは、当然ながら、その過程において最新の情報を得る」とした。また、ロイターはエリクセンがミラノで追加検査を行う予定がないという情報を得た。
一方で、エリクセンは植込み型除細動器(ICD)を装着した。これは心臓のリズムを正常に戻すための衝撃を与えることで、致命的な心停止を防ぐことができるペースメーカーの一種だが、この装置を取り外さない限り、イタリアでのプレーは認められないため、今後の選手生活は不透明なままだ。