[19日 ロイター] - 女子テニスのハンガリー・グランプリ(GP)で張帥(中国)と対戦したアマリッサ・トート(ハンガリー)が、ボールマークを足で消して見えなくした行為について、他の選手たちから批判の声が上がっている。
18日の女子シングルス1回戦で、張のショットがライン際に落ちた際に主審はアウトをコール。ボールマークを確認しても判定を変えなかった。判定を巡る対立が続く中で試合はもう1ポイント進行してスーパーバイザーが呼ばれたが、トートはボールマークに近づいて足で消した。これに対し、張は「待って、ボールマークをそのままにしておいて。何をしている。なぜそのようなことを」と大声で抗議した。
張はこの後、試合を棄権。ホームの観衆が歓声を上げる中でトートは張と握手をした後に両手を上げて勝利を祝った。しかし、この行為は他の選手たちから交流サイト上で多くの批判を受けている。
アイラ・トムリャノビッチはツイッターに「全く最低な行為だ」と投稿。「張は審判と相手とも握手を交わしたことで、多くの選手より良い人間性の持ち主だと示した」とした。ダブルスを主戦場とするエレン・ペレス(ともにオーストラリア)も「トートの無礼な態度に動揺している。もし明日、彼女に会ったら、どれだけ嫌な思いをしたかを伝える」と述べた。
一方のトートは、ボールマークを消したことについて国営ラジオ局に「なぜ彼女が審判の判定を覆すような大騒ぎをしたのか理解できなかった」として、「結局のところトラブルを起こしたのは彼女だ」とコメントした。