[1日 ロイター] - 中国が米国と核軍備管理に関する協議を来週開催することで合意したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が1日報じた。実現すればオバマ政権以来初という。
報道によると、協議は米中ロの軍拡競争回避を目的としているが、核兵器の制限に向けた正式な交渉開始を意味するものではない。
協議は米国務省高官のマロリー・スチュワート氏と中国外務省の軍備管理局長、Sun Xiaobo氏が主導して6日に行われるという。
中国外務省は王毅外相による米国訪問後の先月30日、両国が数日中に「軍備管理・不拡散に関する協議」を行うと発表していた。これとは別に海洋問題などについても協議するという。
米国務省と在米中国大使館は、協議の時期や形式に関するロイターのコメント要請に現時点で応じていない。
協議は11月に米サンフランシスコで開かれる見通しの米中首脳会談の前になるとみられる。
米シンクタンク「軍備管理協会」のエグゼクティブディレクター、ダリル・キンボール氏は、両国の核政策の透明性と危機管理における連絡手段の効果を高めることが協議の焦点になると指摘。
その上で「短期間でのブレークスルーを期待すべきではない」と語った。