Steve Holland Andrea Shalal
[ワシントン 3日 ロイター] - バイデン米大統領は3日、中南米・カリブ海諸国とカナダの首脳らとホワイトハウスで会談し、西半球のサプライチェーン(供給網)強化を表明した。
「経済繁栄のための米州パートナーシップ(APEP)」の初の首脳会合を開き、チリ、コロンビア、ペルーなどの首脳のほか、メキシコとパナマからは政府高官が出席した。
クリーンエネルギー、医薬品、半導体などの分野で供給網を強化することで合意し、地域の貿易関係を拡大する方針も表明した。
バイデン氏は「米州の素晴らしい経済的潜在力を活用し、西半球を世界で最も経済競争力のある地域にする」ことが会合の目標だと述べた。
また、中国の融資慣行を念頭に「われわれの最も近い隣国が、債務のわなによる外交と、インフラ・相互開発への透明性のある質の高いアプローチとの間で選択できるようにしたい」と語った。
首脳会合は2年に1度開く。次回2025年はコスタリカでの開催となる。
米政府高官は、中南米諸国の経済的機会を拡大することで米メキシコ国境への移民の流れを抑制したいと述べた。
イエレン米財務長官も各国首脳と会談し、米州開発銀行(IDB)の民間部門IDBインベストの大幅な増資に向けて他の出資国と協力する考えを示した。