Mike Stone Idrees Ali Patricia Zengerle
[ワシントン 12日 ロイター] - 米バイデン政権は12日、ウクライナに3億ドル相当の新たな軍事支援を提供すると発表した。米議会で野党・共和党がウクライナ支援を盛った法案の採決を阻んでいるため、米国によるウクライナへの支援提供は数カ月ぶりとなる。
サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、資金は国防総省の契約による予期せぬコスト削減により捻出され、高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の砲弾などに充てられると説明した。
ただ、今回の支援がウクライナにとって役に立つのは2、3週間に過ぎないとし、「ウクライナの戦場での必要性を満たすには全く十分でない」と述べた。
これに先立ち関係筋は、新たな支援策の資金はウクライナへの供与で減少した在庫を補充するために米陸軍が大量に購入した軍需品や車両などを返品して米国防総省に払い戻された資金が充当されると明らかにしていた。
国防総省のライダー報道官は、国防総省契約の節減によるウクライナへの兵器供与は1回限りとなる公算が大きいとし、持続可能な方法ではないと述べた。