[アテネ 6日 ロイター] - ギリシャ国家統計局(ELSTAT)が6日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前期比季節調整済みで1.3%増加し、前期改定値のゼロ成長から改善した。好調な観光部門と投資が財(モノ)の輸出減少を相殺した。
家計支出は0.2%、投資は0.3%、観光を含むサービスの輸出は1.4%それぞれ増加。一方、モノの輸出は9.8%減少した。金融引き締めと高インフレでユーロ圏の景況感が悪化したことが背景という。
第2・四半期のGDPは前年同期比では2.7%増、第1・四半期改定値は2.0%増だった。
ナショナル・バンクのシニアエコノミスト、ニコス・マッギナス氏は「強い家計消費と観光部門の好調に支えられた投資加速を背景に、ギリシャはユーロ圏で最高水準のパフォーマンスを示している」と述べた。
観光はギリシャ経済の約4分の1を占めている。政府は先週、今年の観光収入が10%余り増加する見通しを示した。