[ワシントン 16日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは、連邦取引委員会(FTC)が2021年3月から同社の有料会員サービス「プライム」の入退会手続きについて調査していることを確認した。
アマゾンは今月5日付でFTCに送った異議申し立て書を公開。この中で、FTCからは21年3月にプライムに関する情報提供の要請を受け、6月には「アマゾン・ミュージック」や「キンドル・アンリミテッド」などプライム以外の定額サービスについて追加質問があったと説明。「過度に広範で負担が大きい」ものだったとした。
アマゾンは3万7000ページに及ぶ資料を作成し、FTCの職員と何度も面会して質問に答えたとした。
その上で、質問に回答したりFTCからの追加要請に応じる時間的猶予を求めた。
FTCの報道官はコメントを控えた。
アマゾンはまた、FTCが現最高経営責任者(CEO)のアンディ・ジャシー氏とジェフ・ベゾス前CEOに、無制限のテーマについて公聴会で証言するよう要求したことについて「著しく理不尽で、不当に負担が大きく、最高幹部への嫌がらせと事業運営を妨害する以外の目的がないように計算されていた」と批判した。
アマゾンは16日にFTCによる調査に関して発表文を出し、顧客がプライムに入退会するどちらの場合も「明確かつシンプルにしている」と強調した。