[イスタンブール 31日 ロイター] - トルコ統計庁が31日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.3%増と市場予想をわずかに上回った。製造業が牽引した。輸出を含む需要が堅調だった。
ただ政策金利を14%まで引き下げたことでインフレ率が70%へ急上昇しており、今後は成長が抑制される恐れがあるとエコノミストは指摘している。
前期比(暦年・季節調整済み)では1.2%増となった。
需要と支出は一部、物価上昇によって押し上げられた。
ロイター調査によると、第1・四半期のGDP予想は前年比7.1%増だった。通年では3%増。ウクライナ戦争によるエネルギー価格の上昇が経常収支、財政、インフレ見通しの重しとなっている。
GDPの発表後のリラ相場は1ドル=16.3995と横ばい。
4月の貿易収支は、エネルギー輸入が135%増となったことで赤字額がほぼ2倍になった。1─4月の貿易赤字は前年同期比130%増加した。