[ウラジオストク(ロシア) 12日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は12日、ウクライナが和平交渉を開始するのは資源が尽きた場合のみで、戦闘を停止すれば西側の助けを借りて再軍備しようとするだろうとの見解を示した。
「東方経済フォーラム」で演説し、ウクライナの反攻はこれまでのところ失敗しており、ウクライナ軍は多大な損害を被っていると述べた。
「ウクライナはできる限り食い下がって、資源がゼロに近づいたら戦闘能力を回復するために敵対行為を停止し交渉を開始したいという印象だ」と語った。
これまでに多くの和平仲介者からロシアは戦闘を停止する用意があるかと尋ねられたが、ウクライナの反攻に直面しているため戦闘をやめることはできないと述べた。
交渉の機会を得るためには、まずウクライナが和平交渉の法的禁止を解除し、何を望んでいるのかを説明する必要があると主張した。
ウクライナにクラスター爆弾と劣化ウラン弾を供給する西側の決定は犯罪行為とし、そうした弾薬の供給は戦争を長引かせる可能性はあっても最終的な結果は変わらないと述べた。またウクライナへのF16戦闘機の供給を批判した。
ロシアは新たな強制動員を導入する必要があるかとの質問に対し、毎日1000─1500人が自発的に入隊契約を結んおり、過去6─7カ月で27万人に達したと述べた。