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英国の欧州連合(EU)離脱問題に対する懸念が和らいだことから20日の欧米市場は軒並み大きく上昇したが、米利上げ観測の後退で為替相場が円高推移していたことが重しとなり、日経平均は利益確定売りが先行して89円安でスタートした。
寄り付き後は一時15770.96円(前日比194.34円安)まで下落したが、円高一服とともに買い戻しが入りプラスへと切り返した。
後場に入ると一段と上げ幅を広げ、16200円台を回復する場面もあった。
大引けの日経平均は前日比203.81円高の16169.11円となった。
東証1部の売買高は17億2232万株、売買代金は1兆7796億円だった。
業種別では、医薬品、食料品、不動産業が上昇率上位だった。
一方、下落したのは非鉄金属、鉱業、鉄鋼の3業種のみだった。
個別では、トヨタ自 (T:7203)、三菱UFJ (T:8306)、ソフトバンクグ (T:9984)、ソニー (T:6758)、三井住友 (T:8316)など売買代金上位は全般堅調。
アステラス薬 (T:4503)、花王 (T:4452)、PD (T:4587)が3%超上昇したほか、村田製 (T:6981)は5%高と上げが目立った。
また、前日に自社株買い実施を発表した第一三共 (T:4568)が8%近く上昇し、東証1部上昇率4位にランクイン。
その他、新作ゲームの事前登録が好調と見られているgumi (T:3903)、一部証券会社の新規高評価が観測された平和不 (T:8803)、インドへの共同プロジェクト実施などを発表したブイキューブ (T:3681)が上昇率上位となった。
一方、日経平均構成銘柄では神戸鋼 (T:5406)、DOWA (T:5714)、太平洋セメ (T:5233)などが下落。
また、前日に有機EL関連として物色が向かったVテク (T:7717)が高値更新後に急反落し、一部証券会社が投資評価を引き下げた日製鋼所 (T:5631)などとともに東証1部下落率上位となった。