こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。
「あのサブプライム問題が自動車ローンで再燃?」という刺激的なタイトルのeワラントジャーナルの記事を見つけましたのでご紹介します。
ちなみに、サブプライムローンとは、信用力や所得の低い層を対象にした貸付金のことです。
米国で住宅バブルの崩壊を機に2006年頃から住宅ローン向け残高が不良債権化したことで、その後の世界的な金融・経済危機(サブプライム問題)を引き起こしました。
記事によると、足元の米国の家計債務は増加傾向にあるようです。
とりわけ、『住宅ローンの比率が一番大きいのは従来どおりですが、その他のローンとして学生ローンと自動車ローンの増加が目立っています。
』とのことです。
さらに、『自動車ローンについてはサブプライム向けの残高が拡大傾向にあり、直近では金融危機以前とほぼ同水準の400~600億ドル程度』となっているようです。
2008年のサブプライム問題では住宅バブル崩壊が契機となりましたが、今回の自動車ローン拡大については『販売奨励金を積み増したり、延滞リスクのあるサブプライム層に系列会社から融資して販売せざるを得ないほどの販売不振が発生しているものと考えられます。
』と興味深い分析を加えられています。
今後については、『自動車ローンの残高増加と延滞率の上昇は次のサブプライムローン問題の火種になるかもしれません。
』と締めくくっています。
なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の2017年3月7日付コラム記事「あのサブプライム問題が自動車ローンで再燃?」にまとめられています。
馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。
レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。
フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子