■北の達人コーポレーション (T:2930)の活動実績
1. 新商品のリリース実績
前述のとおり、2017年2月期は8商品をリリースした(前期は3商品)。
具体的には、水虫で悩む人向けのクリーム「クリアフットヴェール」(2016年4月)、足のニオイ対策デオドラントクリーム「ノーノースメル」(2016年4月)、軟便に悩む人向けの健康食品「黒梅日和」(2016年7月)、足の爪ケア用オイル「クリアネイルショット」(2016年7月)、爪を内側から補修・保護・保湿する栄養浸透液「ツメリッチ リペア」(2016年8月)、毛穴対策パック「ケアナノパック」(2016年8月)、目周りの小じわ用パッチ(貼付)剤「ヒアロディープパッチ」(2016年9月)、薬用速攻型美白クリームパック「メイミーホワイト60」(1月)となっており、そのうち、「ノーノースメル」は同社初の医薬部外品として登録されている。
また、「ケアナノパック」と「ツメリッチ リペア」の2商品については、同時リリースにも成功しており、前期から取り組んできた商品開発体制に加えて、リリース体制の強化による成果が現われてきたと評価することができる。
以前は数名で回していた商品開発体制は、現在14名体制にまで拡大し、常時20品目の開発パイプラインにより年間10商品前後のリリースを可能とする体制となってきた。
また、新商品の円滑な滑り出しを支えるリリース体制についても専門の担当者を設置し、タイムリーなリリースの実現やノウハウの蓄積にも取り組んでいる。
2. インターネット広告の自社運用化による集客体制の強化
これまで外部リソースを活用していたインターネット広告についても、更なる効率化の追求やノウハウの蓄積を図るため、自社運用化を推進するとともに、当該部門の大幅な人員増強(前期末の倍増となる10名体制)を行った。
その結果、関連する人件費は増えたものの、トータルでの費用対効果は大きく改善しているようだ。
また、既存顧客のデータを用いた専門的なSNS広告配信手法の確立やFacebook Singaporeとの連携などソーシャルメディアの活用においても、「アイキララ」の伸長や台湾支社の業績向上を含め、一定の成果を残したと言える。
3. 機能性表示食品制度への対応
2015年4月から施行された機能性表示食品制度への対応については、消費者庁に届出していた「紅珠漢」が、2017年5月、「機能性表示食品」として受理された。
4. 原価低減の取り組み
「カイテキオリゴ」や「みんなの肌潤糖」シリーズなど、既存主力商品の原価低減にも取り組んだ。
特に、「みんなの肌潤糖」シリーズについては、他の商品と比べて改善余地が大きく、製造委託先との調整を進めている。
同社は、原価低減できた分を、既存商品の再成長に向けた広告投資に配分する考えであり、そうなれば、売上高の伸びにも影響する可能性がある。
また、今後については、コストパフォーマンスの高い海外の製造委託先の活用なども視野に入れているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
1. 新商品のリリース実績
前述のとおり、2017年2月期は8商品をリリースした(前期は3商品)。
具体的には、水虫で悩む人向けのクリーム「クリアフットヴェール」(2016年4月)、足のニオイ対策デオドラントクリーム「ノーノースメル」(2016年4月)、軟便に悩む人向けの健康食品「黒梅日和」(2016年7月)、足の爪ケア用オイル「クリアネイルショット」(2016年7月)、爪を内側から補修・保護・保湿する栄養浸透液「ツメリッチ リペア」(2016年8月)、毛穴対策パック「ケアナノパック」(2016年8月)、目周りの小じわ用パッチ(貼付)剤「ヒアロディープパッチ」(2016年9月)、薬用速攻型美白クリームパック「メイミーホワイト60」(1月)となっており、そのうち、「ノーノースメル」は同社初の医薬部外品として登録されている。
また、「ケアナノパック」と「ツメリッチ リペア」の2商品については、同時リリースにも成功しており、前期から取り組んできた商品開発体制に加えて、リリース体制の強化による成果が現われてきたと評価することができる。
以前は数名で回していた商品開発体制は、現在14名体制にまで拡大し、常時20品目の開発パイプラインにより年間10商品前後のリリースを可能とする体制となってきた。
また、新商品の円滑な滑り出しを支えるリリース体制についても専門の担当者を設置し、タイムリーなリリースの実現やノウハウの蓄積にも取り組んでいる。
2. インターネット広告の自社運用化による集客体制の強化
これまで外部リソースを活用していたインターネット広告についても、更なる効率化の追求やノウハウの蓄積を図るため、自社運用化を推進するとともに、当該部門の大幅な人員増強(前期末の倍増となる10名体制)を行った。
その結果、関連する人件費は増えたものの、トータルでの費用対効果は大きく改善しているようだ。
また、既存顧客のデータを用いた専門的なSNS広告配信手法の確立やFacebook Singaporeとの連携などソーシャルメディアの活用においても、「アイキララ」の伸長や台湾支社の業績向上を含め、一定の成果を残したと言える。
3. 機能性表示食品制度への対応
2015年4月から施行された機能性表示食品制度への対応については、消費者庁に届出していた「紅珠漢」が、2017年5月、「機能性表示食品」として受理された。
4. 原価低減の取り組み
「カイテキオリゴ」や「みんなの肌潤糖」シリーズなど、既存主力商品の原価低減にも取り組んだ。
特に、「みんなの肌潤糖」シリーズについては、他の商品と比べて改善余地が大きく、製造委託先との調整を進めている。
同社は、原価低減できた分を、既存商品の再成長に向けた広告投資に配分する考えであり、そうなれば、売上高の伸びにも影響する可能性がある。
また、今後については、コストパフォーマンスの高い海外の製造委託先の活用なども視野に入れているようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)