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ヘリオステクノ Research Memo(9):保守・メンテナンス事業が着実に拡大する見通し。消耗品事業も黒字化

発行済 2017-06-08 16:31
更新済 2017-06-08 16:33
ヘリオステクノ Research Memo(9):保守・メンテナンス事業が着実に拡大する見通し。消耗品事業も黒字化
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■中長期の成長戦略

4. 既存事業分野のサービス収入の拡大の進捗と今後の見通し
既存事業分野のサービス収入という戦略はナカンテクノで進行している。
中古設備については過去の大型案件の受注実績に表れているように、ナカンテクノの佐藤社長の人脈等を活かして、一定の存在感を確立している。
リードテックの子会社化でキャパシティも拡大した。
2017年3月期は20数億円の受注を獲得し、2018年3月期の売上計上が見込まれている。
また中古設備移設の需要は今後も、半導体分野を中心に拡大が続くと期待される。


メンテナンス収入も着実に増加基調をたどっている。
ヘリオス テクノ ホールディング (T:6927)が過去に納入した配向膜製造装置等の台数は60台を超えてきており、これらに対する保守・メンテナンス、改造工事等の需要が年々高まってきている状況だ。
2017年3月期実績のメンテナンス売上高は約11億円だった模様だが、2018年3月期は約15億円に拡大する見通しだ。


同社の製造装置はフレキソ印刷機の応用品が多い。
フレキソ印刷ではフレキソ版という消耗品が不可欠で、同社はこれも納入している。
フレキソ版はこれまで大型化対応等でなかなか歩留まりが上がらず、事業としては損失を計上していた。
ここにきて大型のフレキソ版の生産歩留まりが向上し、しっかりと利益を確保できる体制となった。
売上も順調で、2017年3月期実績の6億円規模から2018年6月期は約9億円に拡大する見通しとなっている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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