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米経済指標の予想上振れに加え、米中貿易摩擦や朝鮮半島情勢への警戒感後退により為替相場が1ドル=106円台後半まで円安方向に振れていたことから、本日の日経平均は219円高でスタートした。
朝方には21298.57円(前日比267.26円高)まで上昇する場面があったが、200日線水準では戻り待ちの売りも出て上値が重く、伸び悩む展開となった。
米国市場の流れを引き継いでハイテク株が売られたことも響いた。
後場に入ると日経平均は一時マイナスに転じたが、下値では押し目買いが入り下げ渋った。
大引けの日経平均は前日比127.77円高の21159.08円となった。
東証1部の売買高は13億2442万株、売買代金は2兆5507億円だった。
業種別では、サービス業、食料品、水産・農林業が上昇率上位だった。
一方、鉱業、医薬品、鉄鋼が下落率上位だった。
個別では、ファーストリテ (T:9983)が2%を超える上昇となり、日経平均を約39円押し上げた。
その他売買代金上位ではJT (T:2914)やキーエンス (T:6861)がしっかり。
任天堂 (T:7974)、NTT (T:9432)は小幅なプラスとなった。
内需・ディフェンシブ系銘柄への資金シフトが見られ、リクルートHD (T:6098)は5%超上昇した。
また、フリーランス支援子会社を設立すると発表したメンバーズ (T:2130)、業績修正と増配を発表したC&R (T:4763)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、三菱UFJ (T:8306)、ソニー (T:6758)などが軟調で、トヨタ自 (T:7203)やファナック (T:6954)も小安い。
欧製薬大手の買収検討と伝わった武田 (T:4502)は財務悪化への懸念から7%超安。
パナソニック (T:6752)は米テスラ株の急落を受けて4%近く下げた。
また、豊和工 (T:6203)や石川製 (T:6208)といった防衛関連銘柄が武田とともに東証1部下落率上位に顔を出した。