■業績動向
1. 2018年2月期の業績概要
システムインテグレータ (T:3826)の2018年2月期の業績は、売上高が前期比18.6%増の3,767百万円、営業利益が同126.0%増の494百万円、経常利益が同123.0%増の496百万円、当期純利益が同151.9%増の345百万円となり、期初会社計画に対しては売上高が若干の未達となったものの、利益ベースではそれぞれ上回った。
また、売上高については4期ぶり、営業利益と経常利益に関しては2期ぶりに過去最高を更新しており、順調に推移したと言える。
(過去最高当期純利益は2016年2月期の364百万円)
2017年2月期に発生したERP事業における不採算プロジェクトの影響が期の前半は残ったものの、国内IT投資の活況を追い風にして、EC・オムニチャネル事業やERP事業で大型案件を獲得し、それぞれ2ケタ増収となったことが増収要因となった。
また、営業利益の増減要因を見ると、増益要因としては前期にERP事業で発生した不採算プロジェクトに関する受注損失引当金繰入額280百万円を取り崩したことや、EC・オムニチャネル事業の増収効果が大きい。
一方で、減益要因としては新製品開発投資や生産性向上・マーケティング強化のための投資(マーケティングオートメーションツールの導入)など戦略的投資費用の増加が主因となっている。
販管費の主な増加要因は、研究開発費で46百万円増、人件費で33百万円増となった。
なお、2015年2月期に発生した不採算プロジェクトに関しては、現在契約の最終決着に向けての調整段階にあるが、既に計上している受注損失引当金(約900百万円)を超える新たな費用は発生しない見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
1. 2018年2月期の業績概要
システムインテグレータ (T:3826)の2018年2月期の業績は、売上高が前期比18.6%増の3,767百万円、営業利益が同126.0%増の494百万円、経常利益が同123.0%増の496百万円、当期純利益が同151.9%増の345百万円となり、期初会社計画に対しては売上高が若干の未達となったものの、利益ベースではそれぞれ上回った。
また、売上高については4期ぶり、営業利益と経常利益に関しては2期ぶりに過去最高を更新しており、順調に推移したと言える。
(過去最高当期純利益は2016年2月期の364百万円)
2017年2月期に発生したERP事業における不採算プロジェクトの影響が期の前半は残ったものの、国内IT投資の活況を追い風にして、EC・オムニチャネル事業やERP事業で大型案件を獲得し、それぞれ2ケタ増収となったことが増収要因となった。
また、営業利益の増減要因を見ると、増益要因としては前期にERP事業で発生した不採算プロジェクトに関する受注損失引当金繰入額280百万円を取り崩したことや、EC・オムニチャネル事業の増収効果が大きい。
一方で、減益要因としては新製品開発投資や生産性向上・マーケティング強化のための投資(マーケティングオートメーションツールの導入)など戦略的投資費用の増加が主因となっている。
販管費の主な増加要因は、研究開発費で46百万円増、人件費で33百万円増となった。
なお、2015年2月期に発生した不採算プロジェクトに関しては、現在契約の最終決着に向けての調整段階にあるが、既に計上している受注損失引当金(約900百万円)を超える新たな費用は発生しない見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)