金曜日午前のアジア市場はまだら模様の状況だ。米国市場の技術系株に対する楽観論で上昇したが、中国と米国の貿易摩擦の高まりから上値が重くなった。
今週初めに第3四半期の好調な業績を発表したアップル(NASDAQ: AAPL)は、木曜日に終値が2.9%増の207.3ドル、市場価値1兆ドルの米国初の企業となった。
中国に本拠を置くPetroChina Co Ltd(HK: 0857)は、2007年にその市場価値に達したが、金融危機で石油価格が下がった後に落ち込んだ。 今のところ、 S&P 500に上場している400社近くの企業が今年の収益予想を出しており、約85%がアナリストの期待を上回っているという。
アジアでは、中国の 上海総合指数と 深セン総合指数は11:20(02:20 GMT)までにそれぞれ0.1%と0.5%下落。今週は貿易摩擦が焦点に戻ったため、中国市場は引き続き他のアジア市場より悪い状況だ。
ウィルバーロス米国商務長官は、経済システムを変えない限り、中国にもっと圧力を加えると述べた。 ロス氏は、フォックス・ビジネス・ネットワーク社(Fox Business Network)とのインタビューで、「“改革するより悪い慣行を続ける方がより痛い”という状況を作り出さなければならない」と述べた。また「関税を始めた理由は中国人が行動を変えることを納得させるためだった。だが彼らは報復している。だから大統領は今、中国の行動を修正させるために、より大きな圧力をかける必要があると感じている」と語った。 このコメントは、中国が米国の「脅迫」を訴え、この脅しに屈しないという声明を出した後のものだった。
一方、日本の{178日経225}は0.2%上昇し、韓国の{37426 |コスピ}も0.4%上昇した。
今後の見通しでは、米国の雇用統計が発表される予定で、非農業部門雇用者数の伸びが193,000人との予想がされている。