火曜日のアジア株式市場は概ね上昇したが、オーストラリアの S&P / ASX 200は、オーストラリア準備銀行(RBA)の8月の理事会議事録が発表された後、下落した。
中国の 上海総合株価指数と深セン株価指数はそれぞれ1.31%と1.60%上昇し、香港の ハンセン指数 は0.48%上昇した。
米国と中国の間の事務レベルの貿易交渉は、今週後半に始まる予定だが、トランプ大統領は会議にはあまり期待していないと発言。トレーダーは、今週ジャクソンホールで開かれるシンポジウムでの発言から、米国の金融政策の手がかりを探ろうとしている。
売上高で中国第3位の不動産会社である万科企業(HK: 2202)は、上半期の利益が25%増加したと同社の声明で発表した。同社のコア利益は、上半期で27.7%増の13億2000万ドル、純利益は24.9%増の13億3000万ドル、売上高は51.8%増の155億ドルとなった。中国恒大集団とカントリーガーデンを含む他の主要なデベロッパーも、上半期で純利益がそれぞれ50%と125%以上成長すると予想している。
S&P / ASX 200は火曜日に0.9%下落した。議事録では政策金利を短期間で変動させねばならない厳しい状況ではないと書かれていた。また、金利を最低水準で維持する必要性も強調していた。今月初め、オーストラリア準備銀行は、景気が依然としてプラスに留まっているとして、政策金利を1.5%で変更しなかった。
BHP Billiton Ltd(AX: BHP)は1株当たり1.18ドルの記録的な年間配当を支払った後、注目の発表をした。火曜日の声明によると、通期利益は33%増の89億ドルとなった。予想では92億ドルだった。
一方、トランプ米大統領が中国とEUに対し、自国通貨を操作していると批判して以来、市場は下落圧力を受けていた。「私は中国が通貨を操作していると思う。また、ユーロも操作されていると思う」と月曜日にロイターとのインタビューで語った。
また、連邦準備制度理事会(FRB)についても言及し、「国にとって良いこと」をしていると信じるが、金利を引き上げるというFRBの決定に同意しないと付け加えた。 「我々はFRBからの支援を受けるべきだ」とも述べた。 連邦準備制度理事会は、9月に再びFOMCを開き、金利を決める予定だが、市場は、9月とさらに今年後半にもう1度金利を引き上げることを予想している。今のところ、FRBは、トランプ大統領が就任してから5回の利上げを行っている。 他の地域では、日経225は0.2%増、韓国 KOSPIは1.0%増となった。