中国製品へのアメリカによる新たな関税がスタートする可能性があるため、火曜日午前のアジア市場は停滞していた。一方で月曜の米国株式市場は、祝日のため閉じていた。
報道によると、トランプ政権は中国製品に対し木曜日にも追加の2000億ドルもの関税を課す可能性があるという。7月に中国製品に対し340億ドル(約3兆7600億円)の関税を課し、さらに8月23日にも160億ドルの追加関税を中国製品に課していた。
ドナルド・トランプ米大統領は、最終的には中国からの輸出総額の5000億ドルまで関税を課すと警告した。
中国の 上海総合株価指数と 深セン総合指数は、それぞれ午前9:45までにそれぞれ0.2%と0.5%の上昇、香港の ハンセン指数は0.1%下落した。
経常収支赤字やインフレ懸念など経済運営への懸念からトルコのリラとアルゼンチンのペソが先月急激な値下がりをしたため、投資家は今後の相場にも警戒を緩めていない。
しかしトルコリラの崩壊にもかかわらず、トルコのベラト・アルバイラク財務大臣は、同国の銀行や対外債務のリスクはない、と述べている。アルゼンチンのマウリシオ・マッリ大統領は、来年の予算調整のために、政権が穀物に輸出税を賦課し、支出を削減すると述べた。
近年、米金利の上昇は、ドルを大幅に借りている国に圧力をかけることになるという懸念から、新興市場は厳しい打撃を受けている。
アジアでは、日本の日経225が0.01%、韓国のコスピは0.1%それぞれ上昇した。
オーストラリアの S&P / ASX 200は0.3%下落した。