月曜日の朝のアジア株はまちまち。EUの欧州委員長はテレサ・メイ英首相の英国欧州離脱協定案を正式決定し、英国の政治家にブレグジットは英国にとって最善の選択であることを告げた。
メイ氏はブレグジットを前進させるために議会の承認が必要であり、もし出来なければ英国は協定を結べないままEUを離脱することになる。
一方、原油価格が1年ぶり以上の最低水準にまで下落したことにより、アジア株式市場も下落していた。
サントス(Santos Ltd)(AX:STO)は4.7%安、中国石油天然気(PetroChina Co Ltd Class H) (HK:0857)は0.7%安、ウッドサイド・ペトロリアム(Woodside Petroleum Ltd)(AX:WPL)は2.3%安だった。原油は過剰供給の懸念の中、7週間連続で下落している。
オーストラリアのASX 200は、日本時間午後3時に0.8%となっている。
大手鉱山会社は、金属の最大消費国である中国からの需要減少を懸念して下落している。
リオ・ティント(Rio Tinto Ltd)(AX:RIO)は3%安、フォーテスキュー・メタルズ・グループ( Fortescue Metals Group Ltd)(AX:FMG)は1.5%安。 BHPビリトン(BHP Billiton Ltd)(AX:BHP)は3%安であった。
CRUのアナリスト、ピーター・ポン氏は「中国の投資家がニッケル価格を引き下げているようだ。彼らは来年のインドネシアのニッケル生産が過剰になり、ステンレス需要の悪化を予想している」と述べた。さらに、中国の投資家はニッケル価格が8000ドルにまで低下することを予想していると付け加えた。
中国の上海総合指数と深セン成分指数は、それぞれ0.4%および0.6%下落した。また、今週の注目すべき出来事は、金曜のG20でのドナルド・トランプ米大統領と習近平国家主席の会談だ。
香港のハンセン指数は1.4%上昇した。
月曜日の中国の旅行ウェブサイトTongcheng-Elong Holdings Ltd(HK:0780)は始値が10.78香港ドルで公開され、IPO価格の9.8香港ドルから10%上昇している。
今年香港でIPO市場が低迷しているなかで、Tongchen-Elongのケースは稀であった。ブルームバーグによると、最も人気のある新株のうち10株がIPO価格から平均して36%下落しているという。
テンセントホールディングス(HK: 0700)が資金を調達した中国の旅行代理店Tongcheng-Elongは先週金曜日にIPOによって総額1億8000万ドル調達したが、目標額の10億ドルに比べてはるかに低かった。
三菱自動車の取締役会は月曜日に会合を開き、金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたカルロス・ゴーン氏の会長職解任を決めるため注目されていた。
韓国のコスピは1.2%高となった。
今週火曜日に米国連邦準備制度理事会(FRB)のリチャード・クリラダ副議長はニューヨークで講演し、水曜日にFRBのジェローム・パウエル議長はニューヨーク経済クラブで講演する予定である。