以下が今日の市場で注目される3つのことである。
1.住宅着工件数/建築許可は低下予想
今週は連邦準備制度理事会(FRB)によるFOMCでの政策金利が話題になる一方で、本日の住宅着工件数/建築許可の発表に注目が集まっている。
米商務省は、11月の住宅着工件数 と建築許可を日本時間22時30分に発表する予定である。
エコノミストは、11月の住宅着工件数は僅かに低下して122万5000件であると予想している。
建築許可数もやや低下し125万9000件の予想である。
2. FedEx、Micronの決算発表
本日はいくつかの大企業による決算発表が控えている。
テクノロジーセクターでは、半導体メーカーのマイクロン (NASDAQ:MU)の決算発表が予定されている。アナリストは、総売上高は80億ドルで、EPS(一株あたり利益)は2.94ドルであると予想している。
マイクロン株は今年春ごろに約50%の上昇を見せたが、現在では通年で約20%の下落である
Briefing.comは、S.G Cowen社がマクロンのターゲット株価を65ドルから45ドルに引き下げたと伝えた。
一方、FedEx (NYSE:FDX)は、米中間の貿易戦争の影響を受けて今年上昇に苦戦してきた。通年では約30%の下落である。
この懸念の上で、投資家はホリデーシーズンの消費とアマゾン(NASDAQ:AMZN)による配送網計画がどう同社に影響を与えているかを決算で知ることになるだろう。
FedExは約178億ドルの総売上で、EPSは平均3.96ドルと予想されている。
3. 米連邦準備制度理事会(FRB)が商品市場を混乱させる
株式市場の下落が注目を浴びているが、世界経済の成長への懸念とFRBの利上げも商品市場へ打撃を与えている。
OPECと非加盟産油国の減産の計画も虚しく、WTI原油は50ドルを下回り14ヶ月間での最安値を記録した。
シカゴのThe Price Future Group brokerage社のエネルギーシニアアナリスト、Phil Flynn氏は「マクロ的な懸念によって、原油価格はまだ底を探している」と語る。
特に、株式市場の下落によって今週のFOMCで金利を据え置く可能性があり、金が大きく動く可能性がある。
「もしFRBが利上げペースを鈍化したら、金は上昇し1300ドルまで達する可能性がある」と、シカゴ・RJO Futuresの貴金属シニアマーケットストラテジスト、フィリップ・ストリーブル氏は述べた。