CAC Holdings (T:4725)のCRO(医薬品開発支援)子会社であるCACクロアは21日、2019年度より運用開始する化合物共有ライブラリー事業(以下、QualityLead)の考えに賛同した田辺三菱製薬と基本合意書を締結したと発表した。
QualityLeadは、製薬会社が個別に保有管理している化合物をライブラリー管理からプレート作製まで同社が一貫して行うことで、製薬会社の化合物管理にかかる設備投資や維持管理経費の削減をはかる。
同社は、本事業により、設備投資と固定経費負担が削減され、産業界全体の研究開発の生産性が向上する上、製薬会社やバイオベンチャーが共通利用基盤システムを利用することで、革新的医薬品創出の可能性の拡大が期待されると考えている。
また、アカデミアのライブラリー利用が容易になり、製薬会社とのニーズが合致することで成果結実の機会増加を見込んでいる。
さらに共有化された化合物に関するデータベースが構築され、創薬研究者がデータマイニングに活用することで、AI創薬の実現が期待されるとしている。