水曜日のダウ平均株価は、ハト派なFRBと相次ぐ好決算によって大きく上昇した。 ダウ平均株価は1.77%高、 S&P 500は1.55%高、 ナスダック総合指数は2.20%高だった。
連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを急いではいないという明確な方向性を示し、かつての緩やかな利上げという自らの方針を捨て、忍耐強く対応することを約束した。
「世界経済と金融市場の動向、インフレ圧力の低下を踏まえて、FOMCはこれからのフェデラル・ファンド金利の誘導目標が適切になるように決定するため、辛抱強く対応する」とFRBは述べた。
バランスシートについては「経済および金融市場の動向を踏まえて、バランスシートの正常化を完遂するための詳細を調整する準備ができている」と述べた。
FRBのハト派なコメントは、FRBが行き過ぎた金融政策を行うという懸念を忘れさせ、相次ぐ好決算と合わせて株価のさらなる上昇をもたらした。
ダウ平均株価の構成銘柄であるボーイング(NYSE: BA)とアップル(NASDAQ: AAPL)は、予想を上回る決算となり、上昇した。
決算によって投資家のアップルに対する不透明な見通しが一掃され、iPhoneの売り上げが底を打っている可能性があることを示唆しているとアナリストは述べた。「重要なのは、アップルが最近のいくつかの論点(iPhoneの需要の低下、売上総利益低下のリスク、サービス部門の成長の鈍化)について、投資家によいイメージを感じさせたことだ」とモーガンスタンレー(NYSE: MS)は述べた。「IPhone販売は底を打っている可能性がある。アップルの在庫が増えていることに対し、サプライヤーのデータは過度にネガティブになっている可能性が高い」と付け加えた。
国際的な影響から世界経済の重要な指標と見られるボーイングは、米中貿易戦争の影響を感じさせない予想を上回る決算となった。
投資家はさまざまな経済指標を消化した。 ADP非農業部門雇用者数は予想を上回る多くの雇用を創出した。しかし、中古住宅販売戸数は2014年4月以来の最低水準に落ち込み、住宅分野の弱さが続いていることが確認された。
また、米国で米中貿易協議の第2ラウンドが始まった。投資家は、現在の90日間の貿易戦争の休戦が期限切れになる3月1日までに、両国が貿易上の違いを解決し、合意に達することを期待している。合意できなければ米国は新たな関税を課し、関税を10%から25%に引き上げると脅している。
営業時間外取引では、フェイスブック(NASDAQ: FB)の決算がアナリストの予想を上回ったため上昇している。