日経平均は3日ぶり大幅反落。
22日の米国市場でNYダウは急反落し、460ドル安となった。
欧米の製造業購買担当者景気指数(PMI)の悪化や米長短金利の逆転を受け、世界経済の減速懸念が広がった。
ドル・円相場も1ドル=110円を割り込む場面があり、週明けの東京市場ではリスク回避目的の売りが先行。
日経平均は359円安からスタートすると下げ幅を広げ、前引けにかけて一時20911.57円(前週末比715.77円安)まで下落した。
後場は軟調もみ合いが続き、終値でも2月15日以来の21000円割れとなった。
大引けの日経平均は前週末比650.23円安の20977.11円となった。
東証1部の売買高は13億2784万株、売買代金は2兆3917億円だった。
業種別では、全33業種がマイナスとなり、石油・石炭製品、医薬品、鉱業、ガラス・土石製品、非鉄金属が下落率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の94%、対して値上がり銘柄は5%となった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)が5%安となったほか、他の売買代金上位もソニー (T:6758)、任天堂 (T:7974)、ファーストリテ (T:9983)、東エレク (T:8035)など全般軟調。
三井住友 (T:8316)や三菱UFJ (T:8306)といった金融株は国内外の金利低下が、トヨタ自 (T:7203)などの自動車株は円高が嫌気された。
エーザイ (T:4523)は認知症治療薬の開発中止を受けた売りが続き、連日でストップ安比例配分。
決算がネガティブ視された日本オラクル (T:4716)や業績・配当予想の下方修正を発表したあおぞら (T:8304)もエーザイとともに東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、売買代金上位ではZOZO (T:3092)が逆行高。
服の定期配送サービスを終了するなどと報じられている。
業績観測報道が伝わったニトリHD (T:9843)はマイナス転換する場面もあったが、後場に入り買い優勢となった。
また、新作ゲームを発表したDLE (T:3686)はストップ高水準で取引を終えた。