米国の4月NY連銀製造業景気指数は10.1と、2年ぶり低水準に落ち込んだ3月3.7から予想以上に回復した。
昨年12月来で最高を記録した。
同時に、不安も残る。
6カ月先予想での将来のビジネス景況指数は12.4と、前月の29.6から17.2ポイント低下。
3年ぶりの低水準に落ち込んだ。
また、リセッション以降で2番目に低い水準となる。
新規受注や出荷見通しも弱く、2019年の製造業は依然、苦戦していることが明らかになった。
貿易摩擦に加えて、中国製造業の停滞などが影響している。
2019年の同指数の平均も6.6と、2018年の19.8を大きく下回ったまま。
また、price paidも弱く、FRBの様子見の方針を正当化する。
■米国の4月NY連銀製造業景気指数景況指数:10.1(3月3.7)新規受注:7.5(3月3.0)仕入価格:27.3(34.1)販売価格:14.0(18.1)出荷:8.6(7.7)入荷遅滞:7.0(1.4)在庫水準:8.4(0)受注残:−0.7(2.2)雇用者数:11.9(13.8)週平均就業時間:4.3(−3.4)6カ月先予想景況指数:12.4(29.6)新規受注:20.5(29.0)仕入価格:37.1(40.6)販売価格:16.1(23.9)出荷:22.7(27.7)入荷遅滞:−2.1(6.5)在庫水準:4.2(1.4)受注残:0.0(5.8)雇用者数:17.3(17.6)週平均就業時間:11.2(10.1)