以下が本日の米国市場で注目の3ポイントだ。
1. ウォルマート、アマゾン (NASDAQ:AMZN)に照準を定める
アリババ(NYSE:BABA)の決算は好調で、中国の消費が底堅いことを示したが、次はウォルマートの四半期決算で米国の消費状況を判断することになりそうだ。
ウォルマート(NYSE:WMT)の予想EPSは1.02ドルとなっている。予想売上高は1250億ドル前後とみられる。
米資産運用会社アライアンス・バーンスタインは同社の戦略を評価し、アマゾンに唯一立ち向かえる企業だとして同社を格上げしており、市場全体をアウトパフォームするとみている。
そして14日、同社はアマゾンに対抗し翌日配達サービスを開始する事を発表している。
また、マンチェスターユナイテッド(NYSE:MANU)はサポーターに対して今シーズン不調の姿を見せているが、投資家に対しては収益の増加を見せられそうだ。
同社売上高は前年同期の1億3750万ドルから1億5700万ドルに増加するとみられている。
引け後には、上場したばかりのピンタレスト(NYSE:PINS)初の決算報告も予定されている。
予想EPSはマイナス16セントで、予想売上高は2億ドルとみられている。
半導体セクターのエヌビディア(NASDAQ:NVDA)とアプライド・マテリアルズ (NASDAQ:AMAT)も決算報告を予定している。
2. 住宅着工件数、建築許可件数共に増加の見込み
市場寄付前に経済指標の発表が相次いで予定されている。
午後9時30分、4月の住宅市場関連指標の発表が予定されている。
米国の住宅着工件数(4月) は年率換算6.2%増で、120万5000件に達するとみられている。
将来需要の指標となる建築許可件数(4月)は0.5%増で、129万件に達するとみられている。
フィラデルフィア連銀製造業指数は、10.4に上昇すると予想されている。
また、失業保険申請件数は220,000件に減少する見込み。
3. ミネアポリス銀総裁カシュカリ氏、金利について発言
ミネアポリス連邦準備銀行総裁カシュカリ氏の講演も16日に控えており、トランプ米大統領による利下げ及び量的緩和の要請に対する反応において何らかの進展が期待されている。
カシュカリ総裁は17日午前1時5分に、利率・金融政策・及び経済に関するサンタバーバラ経済サミットにおいて講演を行う予定。
CMEのFedWatchツールでは、フェデラルファンド30日先物の価格から、市場判断では12月に利下げが行われる可能性は75%だと予測している。