日経平均は続落。
16日の米国市場でNYダウは5日ぶりに小幅反落し、23ドル安となった。
トランプ大統領の閣僚会議での発言を受け、米中通商摩擦への懸念から売りが先行した。
為替相場は1ドル＝108円台前半とやや円安方向に振れていたが、本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで60円安からスタート。
寄り付き後も株価指数先物の売りが出て、一時21380.55円（前日比154.70円安）まで下落した。
ただ、来週からの決算発表の本格化を前に引き続き手控えムードも強く、売り一巡後はマイナス圏でのもみ合いが続いた。
大引けの日経平均は前日比66.07円安の21469.18円となった。
終値で21500円を下回るのは6月28日以来、およそ半月ぶり。
東証1部の売買高は10億2395万株、売買代金は1兆8421億円だった。
業種別では、精密機器、証券、情報・通信業が下落率上位だった。
一方、繊維製品、鉱業、機械が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の65％、対して値上がり銘柄は31％となった。
個別では、ソフトバンクＧ (T:9984)が売買代金トップで2％超の下落となり、日経平均を約27円押し下げた。
ファーストリテ (T:9983)、任天堂 (T:7974)、武田薬 (T:4502)もさえない。
村田製、太陽誘電 (T:6976)などの電子部品株は米中摩擦への懸念から軟調ぶりが目立った。
Ｈ．Ｉ．Ｓ． (T:9603)による株式公開買付け（TOB）を巡り特別委員会を設置すると発表したユニゾＨＤ (T:3258)が一転して売られ、森永乳 (T:2264)も急反落。
また、メディアドゥ (T:3678)やＳＫジャパン (T:7608)が東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、キーエンス (T:6861)が3％超上昇し、ソニー (T:6758)やトヨタ自 (T:7203)もしっかり。
アスクル (T:2678)は筆頭株主のヤフー (T:4689)との対立が伝わり、思惑買いが膨らんだ。
また、好決算のバロック (T:3548)や月次売上好調のイオンファン (T:4343)もアスクルとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。