以下が、本日の米国株式市場を動かす材料の3つである。
1. アマゾン「×」、グーグル「◎」、インテル「◎」
25日の市場引け後の米IT企業の好決算は、今日の米国株式市場を支えるだろう。しかし、アマゾン(NASDAQ:AMZN)の決算は振るわなかった。
アマゾンの決算は市場予想を下回った。また配送時間の短縮などに向けての事業投資を拡大している中で営業費用は増大し、第3四半期の営業利益については前年同期から減少する見通しを示している。アマゾンは市場引け後の時間外取引で1.6%下落している。
グーグルの親会社であるアルファベット(NASDAQ:GOOG)の決算は売上高・利益のどちらも予想を上回り、時間外取引で7.8%上昇した。
インテル(NASDAQ:INTC)の決算でも、売上高・利益が市場予想を上回った。また、アップルがインテルのモデム事業買収の報道があり、時間外取引で一時8%の上昇がみられた。
また、スターバックス(NASDAQ:SBUX)の決算も好調であった。既存店売上高が予想を上回る伸びであった。
2. 米GDP速報値(第2四半期)
米国商務省経済分析局は午後9時30分に4-6月期 四半期 実質国内総生産(GDP)を発表する。
市場予想では、第2四半期GDPは前四半期の3.1%から1.8%となる見通しである。
しかし、一部のアナリストはGDPの予想に対し楽観的である。
モルガンスタンレーのレポートでは「第2四半期GDPは年率2.5%の伸びになると予想している。これは強い消費支出や政府支出によるものである」と述べている。
一方、ミシガン大学は午後11時に7月消費者信頼感(速報値)を発表する。
市場予想では、98.8に上昇すると見られている。
3. ツイッターの決算報告
本日、ツイッター(NYSE:TWTR)は市場寄り付き前に 第2四半期決算を発表する。
予想EPSは18セント、予想売上高は8億2900万ドルとなっている。
同社の業績見通しは収益化可能な1日当りアクティブユーザー数(MDAU)が、第1四半期に11%増の1億3400万人となり、明るい見通しがたっている。
しかしユーザー成長が順調であるが、一方で規制当局による調査などの圧力が業績への懸念事項である。
ダウ平均株価採用銘柄であるマクドナルド (NYSE:MCD) や、消費財メーカーのコルゲート。パルモリーブ(NYSE:CL) の決算も市場寄り付き前に控えている。