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日経平均は下落。米中貿易協議への期待後退と中国経済への懸念が重しとなる。

発行済 2019-07-29 12:01
更新済 2019-07-29 12:30
© Reuters.  日経平均は下落。米中貿易協議への期待後退と中国経済への懸念が重しとなる。
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金曜日の米株式市場は主要3指数揃って上昇した。第2四半期GDP速報値が予想を上回る2.1%という結果になり、これを好感した買いが入った形だ。決算発表によりアルファベット (NASDAQ:GOOG)やツィッターは上昇し、アマゾン・ドット・コム (NASDAQ:AMZN)は下落した。

10年債利回りは2.063%と低下し、ドル/円は108.48円となっている。上海総合指数は0.27%安、ドル/人民元は0.05%高となっている。

土曜日に発表された中国の工業部門企業利益は前年同月比で-3.1%となり、中国経済への懸念が高まっている。またトランプ大統領が、米中貿易協議が米大統領選が終わるまで合意できるか疑わしいと述べたとロイター通信が報じ、またもや米中協議の話題が株価の重しとなり始めている。ちなみに明日から上海で米中貿易協議が再開される。

午前11時38分時点の日経平均株価は2万1516円と下落している。上記の米中貿易問題が株価の上値を重くしている。本日と明日は日銀金融政策決定会合が開かれており、火曜からはFOMCが開催されるため、様子見姿勢が強まる可能性が高い。米GDPをはじめ経済指標がそこまで悪くなく、今回のFOMCでの0.5%の利下げの可能性は低い。問題はパウエルFRB議長が会見で今後の経済や利下げの可能性をどこまで語るかだろう。予防的利下げだけでいいと考えているか、そうでないのかについて市場へどのようなメッセージを送るかによって株価は大きく変わってくるはずだ。一方の日銀は今回大きな動きをしないと見られているが果たしてどうか…、市場の注目が明日の黒田総裁の記者会見に集まっている。

後場の日経平均は様子見姿勢が強まるだろう。25日移動平均線近辺で踏ん張っており、もし突破されたとしても2万1470円、さらに下げたとしても2万1400円あたりのレジスタンスゾーンでは止まるはずだ。200日移動平均線や75日移動平均線も2万1400円台後半にあり、これも支えとなるだろう。

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