日経平均は小幅続伸。
連休明けとなった3日の米国市場でNYダウは4日ぶりに反落し、285ドル安となった。
米中摩擦激化への懸念から売りが先行し、8月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数が節目の50を下回ったことや英国の欧州連合(EU)離脱を巡る混乱も嫌気された。
本日の日経平均もこうした流れを引き継いで46円安からスタートしたが、寄り付き直後にこの日の安値を付けると円高一服とともに切り返し、後場には20694.35円(前日比69.19円高)まで上昇する場面があった。
大引けの日経平均は前日比23.98円高の20649.14円となった。
東証1部の売買高は9億0011万株、売買代金は1兆5931億円だった。
業種別では、海運業、その他製品、医薬品が上昇率上位だった。
一方、パルプ・紙、鉄鋼、金属製品が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の22%にとどまり、値下がり銘柄は74%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)が売買代金トップで2%超の上昇。
5日朝に「ニンテンドースイッチ」新作ソフトの情報を配信する予定で、期待した買いが入ったようだ。
8月の国内「ユニクロ」既存店売上高が堅調だったファーストリテ (T:9983)は1銘柄で日経平均を約20円押し上げた。
その他売買代金上位ではソニー (T:6758)、武田薬 (T:4502)、東エレクなどがしっかり。
アダストリア (T:2685)やUアローズ (T:7606)といったアパレル大手は8月売上高が好感され、大きく買われた。
また、アトラ (T:6029)は3日連続でストップ高を付け、東証1部上昇率トップとなった。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、トヨタ自 (T:7203)、三菱UFJ (T:8306)などがさえない。
JT (T:2914)や資生堂 (T:4911)はやや軟調ぶりが目立った。
また、前日に決算発表した泉州電業 (T:9824)が売られ、IRJ−HD (T:6035)などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。