前日の米国市場は、中国が米農産物の購入拡大を提案すると伝わり、米中関係緩和期待が継続し株価を支えた。また木曜日開催のECB理事会における金融緩和への期待も大きく、高値警戒感は高まりつつもダウ平均株価とS&P500は上昇した。
米10年債利回りは0.82%高の1.716%、2年債利回りは0.23%高の1.668%、ドル/円は107.61円となっている。
上海総合指数は0.08%高、香港ハンセン指数は0.27%高、韓国総合株価指数は0.59%高とアジア株式市場は概ね上昇している。ドル/オフショア人民元は0.10%高、ドル/ウォンは0.10%高。
日経平均株価は2万1489円と続伸。本日発表された法人企業景気予測調査によると、7~9月期の大企業全産業景況判断指数は1.1と3四半期ぶりのプラス。製造業景況判断指数は-0.2%と前四半期より大きく改善している。非製造業は1.8%とこちらも改善した。
日経平均は2万1500円近くまで上昇し、高値警戒感が高まってきているが、米中関係緩和期待に加え、ECBとFRBへの金融緩和期待があり、簡単には売られにくい状況だ。米経済指標の結果から来週のFOMCでの0.5%の利下げ期待はほとんどなくなっているが、明日のECB理事会での金融緩和の内容には注目が集まっている。少なくともECB理事会の結果を確認しないと今の強い上昇トレンドは崩れにくいだろう。このような状況から本日後場は前場に引き続き高値膠着を予想する。ただし、今日はメジャーSQ週の水曜日であることから仕掛け的な動きがないとはいえないので注意は必要だろう。