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日銀短観の低調な結果の中、日経平均は上昇。後場のここからの上値は期待薄か

発行済 2019-10-01 12:06
更新済 2019-10-01 12:13
© Reuters.  日銀短観の低調な結果の中、日経平均は上昇。後場のここからの上値は期待薄か
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前日の米国株式市場は主要3指数揃って上昇した。米財務省が中国企業の上場廃止を否定したことで株高につながった。ダウ平均株価は96.58ドル高となっている。

10年債利回りは0.74%高の1.685%、ドル/円は108.22円と円安に振れている。

本日は国慶節のため中国株式市場は休場となっている。午前11時35分時点で韓国総合株価指数は0.39%高、ドル/オフショア人民元は0.03%高、ドル/ウォンは0.01%高で推移している。

今朝発表された日銀短観は大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス5となり、2013年6月のプラス4以来の低さとなっている。大企業・非製造業はプラス21だが、前回より2ポイント悪化した。大企業の設備投資は6.6%と前回より悪化し、企業の不透明な景気への懸念が反映されている。長引く米中貿易戦争を背景に世界経済への懸念が高まっているのを反映して、全般的に企業の景況感の悪化が確認された形だ。

日経平均株価は0.73%高の2万1914円と上昇している。朝発表された日銀短観は厳しい結果ではあったが、ある程度予想の範囲内であったこともあり、株価の上昇を阻みはしなかった。週明けに予定される米中貿易協議の進展への期待も根強く、米国株式市場の上昇を受け、日経平均も上昇した形だ。ただし、日足でみてもここからの上値は重く、後場のさらなる上昇の値幅は限られているかもしれない。数日続く高値もちあいを上抜けるには、大きな追加材料が必要であり、米中貿易協議が終了するまでは今のもちあいが続く可能性は高いだろう。

本日はISM製造業購買担当者景気指数が発表予定であり、前回のように50を下回らないと予想されている。もし2月連続で下回ると株価の重しとなる可能性がある。

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