[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;22576.96;+125.10TOPIX;1626.93;+2.77[後場の投資戦略] 前日のNYダウは20ドルあまりの上昇にとどまったが、本日の日経平均は朝方から上げ幅を3ケタに広げ、比較的強い印象だった。
中国GDPが発表された直後には急伸する場面があり、今週16日に付けた取引時間中の年初来高値を再び更新した。
一昨日にも指摘したが、米中貿易協議での部分合意などを背景に市場が楽観ムードに傾いている。
来週からの日本企業の決算発表を前に業績底入れ期待も広がり、株価は強含みとなるだろう。
先行して発表されている海外企業の決算が刺激材料となるが、本日は台湾TSMCの決算を受けて特に半導体関連株の一角で上げが目立つ。
ただ、SUMCO (T:3436)やSCREEN (T:7735)が大幅高となる一方、ここまで一本調子の上昇が続いていた東エレク (T:8035)が利益確定売りに押されるなど、関連銘柄が総じて買われているわけではない。
海外企業の決算で実際の業界環境が見えてきており、ファウンドリー向けや高性能なロジック半導体向けが比較的好調だが、メモリ向けではなお先行き不透明感があるとの見方が多い。
業績底入れ期待からここまで値上がりしてきた外需株でも、今後銘柄選別の動きが出てきそうだ。
(小林大純)